2013年1月3日木曜日

Wings

(2013/11/11) Kickstarterに再度登場した。
Wings: Remastered Edition (Kickstarter)達成額は大幅に下がったのでなんとかなりそうだ。$250,000でドイツキャンペーンか…オリジナル版も遊べるらしい。元はAmiga版なのでエミュレータなのだろうか?

Cinemaware社から1990年に発売された作品。
第一次大戦を1916年~1918年の終戦までイギリス陸軍第56飛行隊として任務を行うゲーム。特徴的なのはプレイヤーのキャラクターが戦死しようが強制除隊されようが、新たなキャラクターを登録して戦争を続ける点。
このゲームにはキャラクターの成長要素があるため死なない方が良いのだが、1対12みたいな空戦もあるので死なずに進めるのはかなり難しい。

最悪、死にそうになったら不時着して逃げる事も可能。但し3回ぐらい不時着して機体を失うと強制除隊(歩兵への転属)が待っている。三人称視点での空戦がメインだが、縦スクロールの爆撃、斜めスクロールの機銃掃射等のシーンもある。どちらかというと、シミュレータというよりはアクションゲーム寄りな内容だ。自機は最初から最後までソッピースキャメルだし、ドイツ帝国はタウベ、アルバトロスD.III、フォッカーDr.Iへと変化するが考証よりもイメージを優先した結果だと思われる。

空戦が長引きすぎると日が暮れてしまう。完全に日が暮れてしまうと自動的に墜落扱いで死亡するため、生き残るためには不時着を行う必要がある。前述の通り機体を失い過ぎると除隊させられてしまうため、空戦が激しさを増す後半は戦死と除隊の可能性が増えてゆく。

特徴的なのは空戦中のメッセージがサイレント映画風になっていて装飾の施された黒い画面に状況の説明が行われる。例えば奇襲を仕掛けたはずが実際には敵の主力部隊の真っ只中だったり、機銃の装弾不良(時間で修理可能)等だったりする。尚、装弾不良の発生はスキルが上がる事で修理に要する時間が減少する。

音楽はゲーム内容と時代にあった物が揃っており、完成度が高い。
Cinemaware社の作品は発売された当初からグラフィックの美しさで知られていたが、ゲーム内容はあまり評判が良くなかった。ただ、Wings前後のゲーム内容も優れた物が多かったと思う。

続編が何故かSNESで発売され、日本でも売っていた。購入したものの、特筆すべき点は特に無い。オリジナル版の要素は空戦と成長要素のみが入っており、ミッションの多彩さも時代の雰囲気も無い。航空隊の日誌で語れれる牧歌的なエピソードや日々、戦死や配属で変化してゆく飛行士のリストも無い。

Kickstarterでディレクターズカット版の話があったものの、残念ながら目標額を達成できなかった。北米ではマイナーな機種でしか発売されていないのが原因なのか、空戦物に興味が持たれなかったのか、第一次大戦物だったのかはわからない。

第一次大戦については下記のサイトで物凄い詳しく解説されている。

第1次大戦(現在、403のため、リンクはInternet Archive)

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