2020年12月30日水曜日

2020年ベスト&ワースト

2020年ベスト&ワースト 
ベスト&ワーストは私が単にその年遊んだゲームから選ぶ代物で発売年等は一切考慮しない。 

2020年ベストゲーム
寄居隅怪奇事件簿 Hermitage Strange Case Files(PC) 
2018年に発売された中国のArrowizのAdvである、寄居隅怪奇事件簿は2017年の上海(ゲーム中では新都と書かれる)を舞台とした、一風変わったクトゥルフを題材としたゲームだ。
クトゥルフ物で多いテンプレート的展開はほぼ無く、怪奇物を含む簡単なミステリとして進む。因みにTRPGがどう、とか書かれている事があるが、実際にはTRPGの「リプレイ」を基にしたゲームで、現在はヴィジュアルノベルだ(諸事情でTRPGリプレイモードは削除された)。予告でもリプレイ部分が表示されるが現在のバージョンには含まれていない。



日本の様々なAdvに影響されつつも、上海を舞台として展開する独特な内容とやや類型的とは言え魅力的な登場人物達の物語は、非常に面白(…何故ここで終わるかと言えば、まだ終わってないからだ。全文中国語なので)

 

流石に全文中文で読むのは辛いので、私家版MODを作りつつ、やっと終盤に差し掛かった。
登場人物達のグラフィックも良いが、Vanguard Soundによる音楽も素晴らしい。
SteamではSaleなら本体、サントラ、美術資料集合わせても\1,000円しない。

 

尚、2021年Q1に、ドイツのGiiku Gamesから英語版が発売予定だ。


2020年ベストADV 
Return of the Obre Dinn(PC) 
全員が死んだ状態で見つかった帆船で全員の死因を調査するADV。物凄い手間の掛かってる作品で、なるほど評判が高いだけある、と思える。ただ、酔うのでそこが辛い。

少しづつ集まる情報を組み立てる事に喜びを感じる人は相当楽しめるだろう。出来れば一気に遊んだ方が良い作品なのだが、私の場合一気に遊ぶのは体が拒絶するので無理だった。


2020年ベストRPG 
World of Horror(PC) 
日本の架空の都市を舞台にした伊藤潤二物のRPG。ローカライズのアナウンスがされたのに、全然進まないのは今も猛烈な勢いで拡張してて、見てると「これは当分ローカライズ無理じゃないの?」という状態だ。何せスタッフは音楽を除けばほとんど一人なので。

RPGというよりは、ソロプレイのカードゲームみたいな感じの内容で、何らかの(死ぬとか狂うとか世界が破滅するとか)終わりを迎える前に、旧神の復活を止める、その為には5つの事件で生き残らなければならない(つまり、おいおいってEDでも構わない)。
ゲームプレイはシンプルで、サブ目標(多く二つぐらい)を達成して、メイン目標を達成すればクリア。という作りなのでUIさえ慣れれば遊ぶのには支障は無い。


次点はCyperpunk2077。新しいPCが来たものの、時間が無くて余り遊べていないが、ゲームとしては意外な程普通である。

 
が、この狂った準備された舞台を見るだけでも十分価値がある。ちゃんと今見ておいた方が良いゲームになっている。少なくとも次の最先端になるゲームはこれを超えなければならない訳だ。

2020年ベストサウンドトラック 
寄居隅怪奇事件簿 Hermitage Strange Case Files(PC)  
Vanguard SoundのRabbitJとHaloweakが手掛けている。会社としては少女前線(日本ではガールズフロントラインというタイトル)、魔女兵器(日本ではサービス終了)、聖女戦旗(日本語版は開発中止)等を手掛けた会社。落ち着いた曲が多いが盛り上げる所はちゃんと盛り上げてくれる。


2020年ワーストゲーム
Vampire The Masquerade - Coteries of New York(PC) 
「え?これFlashゲーム?」みたいなやる気の感じられない恐ろしく使えないUIと、眉間にシワの寄ったまますぐ終わるゴミみたいなシナリオ。味のない選択肢が続いた後、間違ってるとセーブ消されて最初からだ。そもそも選択肢で物語が変わる訳でも無いのに。これの続編が出たというのが驚くが、世の中には不思議な事があるものだ。

2020年最もガッカリしたゲーム 
Jenny LeClue - Detectivu(PC) 
途中までは結構面白かったのだが、打ち切りエンドみたいな終わり(しかも終わらない)で続く。幸いApple Arcadeで金が入ったからか、未収録だった音声も収録されるそうだが、7月発表以降は音沙汰が無い(ひょっとして付いたのか?)。まぁ付いてもやらんけどな。

次点はアストロシティミニ。タイトルはともかく、設定無しという仕様は驚いた。流石SEGAだ。

2020年EA賞 
Snapshot Games(Snapshot Games)
詐欺に詐欺を重ねるという斬新な手法で注目を集めた。
最初FigでCrowdfundingが行われた。
ちなみにFAQはこう。
SteamとGOGで出ると、なるほど。
そして御存知の通りEpic専売になった(ユーザーの事を考え、だそうだ)。当然Backerは「ふざけんな」と思ったので「じゃあしょうがないから1年後にやるよ。キー、これでいいだろ、貧乏人?」というやり取りがあったか知らないが、1年待つ事に。
2020年12月にSteamで出るというメール。それから11月に「Phoenix Pointについてあなたのお気持ちを三問で答えてください」という理解不能なメール。何を答えろと?遊んでもいないのに。因みに満足度をお答えくださいというところで「これ詐欺だろ」って書いたらわざわざCrowd Oxからメール配信状況とか確認して、Snapshot Gamesにも転送しますって返事が来た。Snapshot Gamesは詐欺会社だけど、Crowd Oxは真面目な会社なんだね。

で、いよいよSteamキーが来てインストールすると…

「貴方の個人情報集めて自由に使いますんで、4649!」というカジュアルな詐欺画面が開く。因みに同意しないとクライアントは落ちる。GDPRだからという擁護もあるが、正直実際読めばわかる(と、言いつつこのやり方が汚い理由にゲームを立ち上げないとこの画面出ないのだ)が、GDPRだとしたら結構怪しいんじゃないの?という内容だ。まぁあれだ、マルチのゲームならEULA凝るのはいいよ、それは理解できる。でもあれだ、シングルゲームしかしないプレイヤーの私がなんでこんなの同意すると?

「貴方達の信頼をお金に替えました。でも私達を信頼して貰えませんか?」
Snapshot Games
…それはあれだ、無理だろ(笑)

蛇のように執念深いゲーマー達相手にこれだけの詐欺を働いた度胸は評価されても良いのだろう。

次点はDeep Silver(Deep Silver)。そこまでして引っ掻き回したいものか?上層部がイカれてるのか、ただの馬鹿なのか。

2020年恥知らずな会社賞 
EPIC(EPIC)
ログインボーナスがあるのか知らないが、まめに無料でゲームを配り続けてる。実弾はいつまで続くのか。こんな事する前に評判悪いClientをなんとかする方がいいが、きっと「ユーザーの事を考えて」ああいう事してるんだよきっと。

2021年展望
遂にCyberpunk 2077が出た。延期になったのは知っていたが、実際に発売されると知ったのは1週間ぐらい前だったので、本当に難航してたのだろう。史上最高の作品では無いが、今見ておかないと古い作品になる、ゲームなので既に冷めつつある熱気を感じて損は無いだろう。というか本当に冷めるの早くなったよね、時代なのかも知れないけど。

Crowdfundingの時代が終わり、次にIndiesの時代も終わった(注目すべき作品も出ているが、大半は既存のゲームのクローンみたいな代物だ)。次がどうなるのか霧の向こう状態だ。一昔前はPCゲームの大半はコンソールに食わせてもらってます、みたいな感じだったのに、いつの間にかPCが先頭に返り咲き、コンソールのLaunchに「すいません、これ以外には?え?これで全部?」みたいな事になった。Xbox Oneは買ったが、遂にPS4は買わなかった。買うソフトが無かったからだ。今の世代はどれも次世代という感じもしないし、注目すべきゲームも出てくれなかった、残念だ。昔はコンソールって結構長い事使えたもんだが、今じゃ数年持てば良い方だもんな。

TencentがEpic(Epicの親会社はTencent)も青くなるような実弾展開を行うのか、その辺の先行きは全くわからない。正直プラットフォームとしてのEpicの先行きは真っ暗なので、仕切り直すのか、別な何かを始めるのか。ただ、実弾で何とかなる時代は終わって、今はプラットホームの時代なので、そこに食い込むのは大変なんだと思う。それこそOSをフルスクラッチするぐらいの根性が必要なんだろうから。実弾でなんとかなるなら、Epicはもっとまともに勝負できるはずだ。未だにEpicの話題は「無料ゲーム」以外に無いのが現実だ。

2021年には多分、8月か、9月に突如ゲームプレイが公開され、話題になったBlack Myth Wukongが出る…か?

2021年も私家版の制作は続くが、まだ私家版作りたいのが幾つかある。時間以上にやる気が欲しい。

2020年12月20日日曜日

The Outer Worlds

(2020/12/20追記)

これを書いていたのは8月頃だった。今Steamで発売されているバージョンは文字表示が腐ってるが、この時点ではMicrosoft Store版は問題無かった。が、現在はMicrosoft Store版も同じバグがある。どうやらMicrosoft系のゲームは既に日本向けQAチームは存在しないらしい。

(追記終わり)

Microsoft Storeで半額。あと数か月でSteam版が出そうだったが、耐えきれずに買ってしまった。

結論から言えば買って損の無い作品であった。


作品の規模感から言うと、New Vegasの三分の一ぐらいの印象だ。
恐らく予算も時間もNew Vegasに比べれば少なかったのだろうが、その中でベストな選択をしたのだと思う。マップがエリアで分けられているので、恒星系一つという割にゲームを遊んでいて広大という印象は受けないだろう。ただ、そのおかげでObsidian作品にしては珍しいぐらい(Fixされたのかも知れないが)トラブルは起こらない。

Fallout3型のオープンワールドとしては珍しく、ヒトはちゃんと人っぽく、キャラクターも美人は美人っぽくなっている。開発リソースが限られているのでジェネリックっぽい作りはあるが、Bethesdaの様にマネキン感は余り感じられない。それを感じさせない様、結構な人数がフルフェイスマスクにしているのだろう。なので他の会社が無理して作ったオープンワールド系である「途中で力尽きたのでコピー&ペーストだらけ」という事も無く、こじんまりとしているとも言えるが、世界は統一感があり、且つきちんと作られている印象を与えるのは老舗の技術の賜物なんだろう。

ゲームの流れはメインクエストにある程度のサブクエストという感じで、サブクエストも水増し感(とりあえず耳5個持ってこい、みたいのはまず無い)は余り無く、逆に言えばだらだら遊べる要素はほとんど無い、そこがNew Vegasとの大きな違いではある。私としてはもう少しだらだら遊べる作りの方が嬉しかったが、まぁしょうがない。

キャラクタービルドはかなり楽しい。DLCが入ると変わるのかも知れないが、スキルMAXだらけという程レベルは上がらず、捨てる要素は捨てていかないと育てるのは厳しい(その替わり、絶望的な状況からは抜け出しやすい様デザインされている。ここは凄い考えられている)PERKはレベルアップ以外に、弱点による獲得がある。

例えば、爬虫類に攻撃を喰らいまくってると、爬虫類恐怖症を「得られる可能性」がある。恐怖症を持つと、その状況かでそこそこのキツイペナルティを喰らうが、PERKを1点得られる。つまりPERKを取るか、弱点を増やすか選べる。PERKはかなり強力なので、天秤としては上手く働いている。ただ、弱点を増やすのは心理的圧力が高い。

Obsidian作品全般に言える事だが、自分の選択に重みを「感じさせる」作りはいつもながら見事だ。もちろんゲームなのだからレールには乗っている訳だが、少なくとも「分岐の切替は自分が行っている」という感覚は十分得られる。つまり自分のやった事には責任が付きまとう。それが良きにせよ悪きにせよ。率直に言ってしまえば、Bethesdaの作品にはそれが無い。この作品では「結局そうなるんだろ?」という事は無い。取り返しのつかない事も出来てしまう。なにが善で何が悪かは人それぞれ違うだろう。なのでそれが悪い結果を生むだろう、と予測出来たとしても、だからと言って玉虫色の結論が出せない時もある。結果、ろくでもない事になったとしても、自分で下した結論は大切だと思う(また、ゲームとして大切に扱って欲しい)。Obsidianは完璧な会社では無いのだろうが、現在に至るまである程度のファン層を確保しているのはその部分にあると思う。

ちょっと脱線するが、「シナリオ」とやらでプレイヤーが関与しない(主人公は関与「してるらしい」)事象で責任を「取らされる」シナリオを書く馬鹿がいつの時代にも居る。
本気で理解出来ないのだが、あれってゲームとして面白くなると思って書いてるのか?
「貴方は前世で悪事を働きました。だから死ななければなりません」と言われて「じゃあしょうがないよね」ってみんな思うの?なんかそういう作品で「素晴らしいシナリオでした!」みたいな事言ってる人間が私には理解出来ない。
主人公=プレイヤーでは無いが、主人公≧プレイヤーぐらいではあって欲しい。
Bioshock Infiniteみたいに「我々のゲームの開発が失敗したのは貴方のせいです」みたいのはシナリオは本当に理解に苦しむ。風呂敷を畳むどころか放り投げた責任はプレイヤーにあると?
New Vegasでも運び屋という世界の一員に過ぎない主人公が個人的な理由で行動を開始する。The Outer Worldsでも解凍された一人として始まる。この辺は優れていると思う。Pillars of Eternityはゲームとしては優れていたが、まぁ前世系のシナリオではあった。少なくとも、オープンワールド系の作りにするなら、前世系は止めた方がいいんじゃないのか?
シナリオがイマイチだろうが(私はRPGのシナリオ全般余り興味が無いのだが)プレイヤーの選択に責任が生じるのなら、その方が良い気がする。Mass Effectの1とかシナリオとしてはイマイチだったが、ちゃんとゲームは盛り上げてたと思う。2以降は全部ゴミみたいになったが。なんというかゲームマスターの朗読会に参加してる訳じゃねぇんだよ。

まぁ、遮蔽物使って撃ち合うゲームって大体Police Squadの銃撃シーンだよな。
レーザー銃がダンボールで止まったりとか。XCOM2とかもそうだったけど。

脱線終わり。

期待さえしなければ、値段値はある。「New Vegas再び」とか思ってるなら、New Vegasの方が優れていると思うよ。「似たようなゲーム」探すぐらいなら、別のを探した方がゲーム人生は豊かになると個人的には思う。

2020年9月26日土曜日

寄居隅怪奇事件簿 Hermitage Strange Case Files

(2021/2/23追記)

クリアして、バッドエンド以外は全文読んだ(掲示板も含めて)。掲示板は途中から意味がほとんど無い(記事は増えるが、ゲームに影響しなくなる)とか、荒削りな部分も多いが大変面白かった。

最初全く理解出来なかった、掲示板の投稿
肝廃棄とはグランブルーファンタジーの隠語らしい

という訳で英語読めるなら英語版でいいと思います。仮に日本語版が出るとしても英語版からだと、スポイルのスポイルなので、どうかね?とは思う。理想は中文版から訳が出る事だと思うが、量も多いからなぁ。Textractorとかで中文版を読むほうが私としてはお勧めです。

(以下愚痴)

英語版は製品版では直るのかも知れないが、「○○遺跡」の訳が「The Trail of The Missing ○○」だったのはしばらく悩んだ。かなり経ってようやく、遺跡が「遺(Missing)」と「跡(Trail)」と理解されているとわかった。でも漢字圏の私が読んでも、中文って一体どこからどこまでが単語なのかわかり辛い。だから単語単位で区切られている英語圏の人には中文は相当な難易度なのかも知れない。

英語版は体験版遊んで色々アレ(私は全文読んでるので当然内容は知ってる)なので「これカットインとか色々削られてますが、大丈夫?」と聞いたら「全部正しい」との事なのでもう英語版の事は忘れた。

まっ、それはそれとして、クトゥルフ物に「クトゥルフらしさ」を求める人には向かないと思うが、一応クトゥルフ知識無しだとどうなのか分からないものの、私の無駄に長いADV歴の中ではTOP20に入る作品だ。少なくとも、ここ数年突然増え始めたクトゥルフ物(及び関連作)の中では一番面白いと思う。

私はラブクラフト以外のクトゥルフ物を読んだ事無いのだが、
クトゥルフ物全体の問題は昔から変わらないらしい
(注:赤枠は私が入れた部分)

因みに掲示板のネタは一部改変されているものの、ほとんどが実際の掲示板が元ネタらしい。中国市場はちょうど過渡期だったのか、玉石石石石石混交様々なゲームが増え始めた頃だったらしい。携帯でも膨大なゲームが出て(膨大なゲームが発売禁止になり)、PCでも海外市場にアピールする作品が出始めた。台湾のゲームは色々経験があったが、中国のゲームを最後まで遊んだのはこれが初めてだ。

中国では管理の為、ゲームもISBNコードが必要という政府が次の日になって「やっぱ禁止」って言ったらその日に消えるというディストピアなのだが、未来があると同時に未来が無い特殊な世界だ。このゲームはその中で相当攻めた内容だと思うが、明日になったら消えるのかも知れない。(まぁ別な理由でフルゲームは消えてしまってもう遊べない訳だが)

このゲームに限らず、Steamとかからは様々な理由で購入不可(以前に買っていれば遊べる)になる。楽曲だったり、会社が吹き飛んだり、様々な理由があるらしい。DiRT2は今でも売ってくれとか書き込みがあるが、楽曲が変わらない限り売り出されないだろうし、CodemastersはEAに買われたのでもうおしまいだ。Wishlistに載ってる作品もそのまま消えたり(…昔みたいに予約とって消えたりされてもSteamなら返金あるだろうから安心ではあるが)、GOGですら駄目な時があるので、楽になったとは言え、ゲームには遊び時がまだ存在している訳だ。だから興味があるときにはリミッターを切る必要は今後も続くのだろう。
(2021/2/23追記終わり)

2020年9月25日金曜日

Vampire: The Masquerade - Coteries of New York

Unityで作ったFlash風ゲーム。 
これが2019年12月に発売されたなんて悪い冗談としか思えない。

なんというか…空前の糞UI。


フォントがスモールの状態がこのスクリーンショット。












フォントがビッグの状態。因みに表示されているのは同じテキスト。
赤い縦棒が見えるが、それがスクロールバー。つまり実質スモール以外は、ほぼ使い物にならない。

気が付いたらヴァンパイアになってました。怪しい男が貴方をどこかに連れて行こうとしています、こんな導入で始まり、味の無い3択がひたすら続く。
ある時点までは、3択を選んでも特にストーリーは変化しない。
で、ある程度進んで、3択に失敗しているとゲームオーバーになる。
まぁ、ゲームオーバーになる。はぁ、なるほどね。と思うかも知れないが、このゲームには随分と古い特色がある。
ゲームオーバーになるとセーブを消される。

セーブは栞形式。つまりゲームオーバーになると一番最初からだ。
素朴な疑問だが、その状態で「ああ、ここが悪いのか」って気が付く物か?
Advでセーブ消されるのはNostalgia 1907以来だが、正直このゲームのボリュームはエピソード形式Adv1話にも満たない。
ひょっとしたらやりこんだら、ストーリーが分岐して面白くなるのかも知れない。試す気にもならないが。

グラフィックは美しいが、何せゲームがこれなので特にありがたみは感じない。
音楽は鳴っているが、まぁ「鳴ってますね」以外の感想は無い。ぼんぼぼぼんぼんぼぼぼん、こんな感じの曲がひたすら続くだけだ。

いや、Flash時代だったらこれでも許されたかも知れないが、2019年末にこれは無いだろう。
スタッフロールを見るとわかるが、DMMから日本語版が発売予定だ。公式サイトによると11月発売らしい。

2020年4月21日火曜日

恐怖の世界/World of Horror

予告見て面白そうと思ったら買って損は無い。


伊藤潤二とラブクラフトの影響を受けて作られたというホラーRPGで、旧神が復活して世界が破滅するか、何らかの影響で死ぬか、復活を阻止するか、のどれかに達するまで遊ぶ。クリア後(阻止できなかったのも含め)実績で各種要素が解放される。
基本的に開放されてもほとんど楽にはならず、運よく強力な武器が手に入れば楽になるぐらい。
ゲームモードは以下の3つ。

  • クラシックモード
  • エンドレスモード
  • シナリオモード

クラシックモード

一番基本的なモードで5つの事件をクリアして、復活を阻止出来ればクリア。事件はランダム(シードを入力で固定も可能な様だ)、各種イベントもランダムでアップデートでイベントは増えるようだ。MODによってイベントの追加も可能なようで、Discordで様々なイベントが公開されている。
クリア時に条件を満たしていると選べるキャラクターが増えてゆく。

エンドレスモード

イベントだけランダムで発生する中でどれだけ何ターン生き残れるかを競うモード。50ターンで実績としては終わりのようだ。イベントだけなので、事件は起こらず現状あまり遊びごたえは無い。

シナリオモード

未実装。より事件捜査を中心とした短時間モードらしい?

クラシックモードでの事件の流れ

自室からゲームが始まる。色々要素があるが、風呂とへそくりぐらいしか使い方がわからない。これから実装されるのか、それとも私が使い方をわかっていないのか。
5つの事件から1つを選び、捜査を開始。
クエストをクリア(画面にどこを何回調査しろとか、アイテムを何回捨てろとか)して、〇の付いた場所を順番に調査していけば終わる。最初は操作がわからず面食らうが、慣れたら意外と簡単ではある。現在英語しか無いが、英語自体は比較的平易でそんな難しい事は無いと思う。

事件が始まると様々なイベントで怪我したり、精神的な障害を抱えたりする。怪我は金を払って病院で直せるが、精神的な障害はイベントでしか治らないので、基本的に治らないと思って問題無い。怪我は平気で累積するので、金に余裕があったら直した方が良い…のだが、時間が経てば経つほど破滅に近づくので、その辺はプレイヤーの判断に委ねられる。結構金が掛かるが、金はそんなに手に入らない。

仲間を増やす事が出来るが、学校の生徒はステータスを減らすヤツも居るので注意。ステータスは戦闘と各種判定で使われるが、あまりに低いと悪循環でどんどん状況が悪くなる。ともかくステータスは非常に重要で出来る限り維持しないとあっという間にゲームオーバーだ。仲間に敵の攪乱を依頼したり出来るが、確率で死ぬ。強力な仲間は難易度に結構影響するので、居なくなると困る。

戦闘はアクションポイント制で武器には様々なダメージ、速度、命中率がある。個人的には命中率はほぼ無視して良く、ダメージ>速度>命中率、だと思う。命中率は攻撃準備で命中率を一度だけ100%に出来るので、大体のゲームでそうだが、回転率でダメージを上回る事はほぼ無いと考えて問題無い。チュートリアルで拾った武器でも戦えると説明されるが、割れた瓶や枝にキャラクターの命を託すのは余りにもギャンブル過ぎるので、金物屋や犬の店で武器を買った方が良い。幸い、武器は壊れたり無くしたりする事は無い。運良く刀が手に入れば戦闘は大幅に楽になる。が、刀はどうやって手に入れたか覚えていない。シャベルのダメージ6に対して、刀は9!と、とても優遇されている。銃器もあるが、弾数制限があるので近接武器を確保した方が安定すると思う。…とか書いていたが、推奨能力値が高い場合ロウソクとかかなり強い!転校生とかが一気に楽になる。まぁロウソクが手に入るかはまた別なんだが。儀式ダガー辺りは結構手に入るのその辺がいいのだろうか。

装備は武器(A)、身に着ける物(B)、小物(C)の3つ。武器は既に書いたが、その他装備は装備スロットを増やしたり、パラメータを増強したり、各種効果を追加したり出来る。Bスロットの懐中電灯(知覚を増やし、光源になる)、Cスロットのコンパス(移動毎に経験値が入る)はあると便利だ。

キャラクターによっては呪文が得意な者もいるが、クトゥルフ物なので、呪文を使うと基本的に破滅が近づく。アンロック要素である能力値を増やす呪文は使い捨てだからすぐに使用して問題無いと思う。

大体慣れてきたら30分から1時間以内で終わるので、テンポは速い。事件をクリアする毎にセーブ可能だが、現在公式ではセーブ&ロードは非推奨になっている。

グラフィックに直接文字を書いていると思われるシーンが結構あるので、ローカライズは難易度が高い…というか、本当に一人で開発しているようなので、Discordとか見ててもローカライズは完成後の可能性が高い。現在はまだ未実装な要素が結構あるので、完成は早くても半年後ぐらいなんじゃないだろうか?

だらだら書いたが、徐々に追加される要素を見るのも楽しいので、買うなら早い方が楽しめると思う。

2020年3月29日日曜日

無料で市販ゲームを配るのは危険である

今から数十年前、ゲーム雑誌などにフロッピーディスク(後にデモ容量の増加に伴いCD-ROM、DVD-ROMと変化していった)が添付されていた。日本でも時々デモ版を添付していたはずだ。

欧州では専門誌(特定のPCのみ、例えばC64のみとか)の大半にはディスクが添付されており、ゲームの体験版を遊べるのが普通だったのだ。ちなみに東欧とかではカセットテープが付いていたらしい(8bit機しか無いとか、そもそもフロッピードライブが高価だったりとか)。

ある時、製品版のゲームが添付された。発売されたが特に話題にもならなかった結構前のプラットホームアクションだったようだ。が、雑誌のこの号が凄く売れた。負けられん!という訳で各誌対抗して製品版のゲームが添付され、付くゲームもどんどんエスカレートしていった。フルプライスのゲーム、より新しいゲーム…挙句にはバランスオブパワー1990版までついていた。

流石に雑誌会社も「これは不味い」と思ったのか各社が協調して製品版のゲームを添付するのはお開きとなった。この間半年も無かったと思う。雑誌会社の実弾の問題も大きかったのだろうが、どうやらゲーム自体の売り上げにも影響があったらしい(この辺伝聞なので資料的な物はWebを探しても見つけられなかった)。

現代にあってはゲームは情報が簡単に手に入り、昔に比べれば非常に安価な値段で楽にゲームが手に入る。認知度を上げるには考慮すべき手段なのかも知れないが、古いゲームならともかく、無料で配られたゲームは無料で配られたゲームでしかなく、会社は「ゲームを無料で配った会社」となる。期間限定とかならともかく、そんな古びてもいない作品を無料で配布するのはデメリットの方が大きいと考える。

ユーザの欲求は絶対下がらないモノなのだから、少々古いゲームを無料化した所で見向きもされない様になるかも知れない。実際配られるゲームはどんどん新しく、規模の大きなゲームとなっている。私個人としてゲームは文化事業であるとは考えていないのだが、GOGとかは古いゲームをメンテして販売している(Steamは自社以外の製品は全くメンテしない。なので動かないゲームも沢山ある)から彼らは確かにゲームに対して文化的貢献をしている。もちろんそれには金が掛かる訳だ。だからゲームは文化や芸術である、と唱える人から何か提言があっても良さそうなものだが、全くそういうのは聞こえてこない。まぁ言っても「無粋な事言うなよ」とか言われるのが落ちだから言わないのか?

ゲームを買う事もゲームの一部だと思う。例え「ふざけんな!」って作品であっても私は返金を求めた事は無い。実の所、本当に動かなかったゲームとかでも。それもゲームの一部だと私は考えている訳なのだが、まぁそう考える人は稀なのを置いておくとしてもだ、市販ゲームを無料で配るのは長期的に見てメリットを見いだせず、危険であると私は思う。

2020年3月1日日曜日

Jenny LeClue - Detectivu

(2020/4/21追記)
音声収録が終わったそうで、Apple Arcade版には音声が搭載される模様。
(追記終わり)

この作品は未完成。途中までは結構面白い。


どこが未完成なのか?実はこのゲームエンディングが無い。これからどうなる?って所で「つづく」って出て終わる(本当)。

まぁ開発者側に色々あったのは、発売が約2年遅れた過程で書かれてはいたが、その割には色々削られて…まぁ多少削られるのはしょうがないとしてもだ、Mass Effect3エンディングってのはどうなのよ(そういや、あれDLCでエンディング出すって言ってたのどうなったんだろうね…出てた。まぁOriginアンインストールしたからもういいけど)。実際、開発アップデート2018年10月では、エンディングを明確にするために調整を行ったと書いてある。

作品は丁寧に作られていて、移動シーンが少々苦痛なぐらい長いのを除けば。
こういう人には向かない。

  • 完成したゲームしか認めない
  • 謎解きは可能な限り複雑な物を
  • 素晴らしい完成されたストーリー!

この作品にはこれらが全て含まれていない。

ティザーで行った選択がどうこうってのは実際にはほぼ無い。そもそも懐中電灯のアップデートは無い(というかそれが無いとあるキャラクターの意味がかなり減るのだが)。色々困難が重なってようやく完成したのがこのゲームなので、野心的だが、上手に実現しなかった作品ではあるのだろう。なのでセールとかで買う分には私は問題無いと思っている(私はBackerでDeluxe版を買った)。

でだ、KickstarterでEpisode3まで書かれているが、Episode2ですら難しいかな。声を入れる事になっていたが、それも行われなかったし。とはいえ、美しいアートワークとかは見ての通りなので、その辺は期待に応えてくれる作品だ。ゲームとしてはかなり一本道なのでその辺は覚悟しておいた方がいい。

書き忘れていたが、この作品、日本語も対応している。極一部翻訳ミス、未翻訳があるがプレイするには支障無いだろう。翻訳者がミスしたというより、開発側の説明や、適用が間違っているのだと思う。

2020年2月23日日曜日

Windows 10環境でのKohan 2 Kings of War起動

(2020/3/29追記)
以下の方法を使うとゲームは立ち上がるが、OS側でフォントの不具合が起こると連絡を受けた。2バイト系のファイルで文字化けが起こるようだ。
コントロールパネルのフォントから「MS ゴシック 標準(あるいはMS Gothic Regular)」を削除する事で回避可能…なのだが、環境によってはMS Gothic UIとか使っている可能性があるので、フォントを一時退避するなり、システムフォントの変更が必要になる。
(追記終わり)

普通に立ち上げると、フォント絡みのエラーが出て立ち上がらない。
管理者権限とか色々試したものの、まともに起動しなかった。

Steamのフォーラムで、解決方法を書いている人がいた。
Kinjaさんという人の書き込みだ。

コントロールパネルから、




こんな感じで選んで行って、Betaに✔を入れる。再起動を求められるので、再起動すると、私の場合起動可能になった。
Fontを変更するのよりは楽だと思う。ただ、この設定なぜか消える事があるようなので、立ち上げに失敗した場合は再度確認してみよう。

Graveyard Keeper

徹頭徹尾つまらない。



謎の村の墓守にされて、どうこうというゲーム。途中で放り投げたのでそれ以上は知らない。
マップは無駄に広いが、それが良い方向に働く事は無く(なぜなら、物置いたり作ったりできる場所は限られているから)、しょぼいスタミナを管理しつつ、大して何が起こる訳でもない墓守作業を少しづつ進める事となる。
例えていうなら、攻略順序が全て決まってるクラフトゲームみたいなもので、作業している結果、出来る事が増えて、更に出来る事が増える、みたいな事は一切起きないので、二日目ぐらいで飽きてきた。
それでももう少し進めてみるか…と努力はしたが、フラストレーションが増えるのに比べて出来る事はほんとうにわずかづつしか増えない。大して使い道の無い資材を少しづつ集めて、寝るぐらいしかやる事が無いのだ。

ただでさえフラグを立てるのが面倒なのに、フラグを立てられる時間が決まっているので、時間を置いたうどんがどんどん伸びるに任せている様な状態だ。どんぶりから溢れそうなぐらい伸びた麺を貴方は食べたいか?

こんなソフトが出るぐらい、Stardew Valleyって当たったんだな、と考える事が出来るのが唯一の良かった点。

2020年1月2日木曜日

2019年ベスト&ワースト

2019年ベスト&ワースト 
ベスト&ワーストは私が単にその年遊んだゲームから選ぶ代物で発売年等は一切考慮しない。 

2019年ベストゲーム
World of Warcraft Battle for Azeroth(Windows) 
Classicを遊んでいる途中に、ちょっと再開したら止められず延々遊んでいる。
Monk以外カンストしたの初めてだ。同時に育てるキャラは減らさないと少しまずい。


16年ぐらい前に公開された予告映像の8Kリマスター。拡張パック等で山ほどシネマティックシーンが作られたが、結局この予告を超えるシネマティックは登場しなかった。近年になるほどシーンの馬鹿々々しさが増すのは何故なのだろう。

次点はWorld of Warcraft Classic。私が一番熱心に遊んでいた頃(つまり発売当初)の物では無かったが、独特なスポーンシステム(現在は廃止)や計算されつくされた序盤からの流れ等は見ごたえがある。新しいプレイヤーがこれを遊ぶのは無理だろうから(本編やった方がいいだろう)これに結構なリソースをつぎ込んだBlizzardを褒めるべき所なのだろう。

2019年ベストRPG 
Pillars of Eternity(PC) 
2018年に続き、2019年もこのゲームを遊んでいた。私は定型的なプレイしかしないので、色々試してみないと気が済まないタイプのプレイヤーには相当甘美な地獄なのだろう。
そんな私でも驚きの展開があったりするので、本当にRPGの金字塔の一つなのは間違い無いだろう。


9時間40分ぶっつづけソロクリア。ソロでも相当な悪党でもプレイ可能な本作。間違いなく私には遊びつくせない。

結局、あまり売れなかったのか、2作目で止まってしまったものの、シティアドベンチャーが楽しめるRPGはこのゲーム以外にはほとんど無い。正直言えば、BackerキャラのOFF/ONが欲しかったが、このゲームの成り立ち上、それは無理なんだろうな。

2019年ベストサウンドトラック 
World of Warcraft Classic(PC) 
Stormwindに帰ってきた。こう感じさせるような曲というのは中々無い物だ。15年前に聞いた時にも相当感動したものだが、今聞いても良い曲だと思う。旧世界の曲は本当に素晴らしい曲が多い。Classicを遊ぶと曲もゲームプレイの一部だと理解する事が出来ると思う。



2019年ベストエクスペリエンス 
Oculus Quest(Oculus) 
とっくにVRの時代は始まっていたものの、ほとんど踏むこむ事無く現在に至った訳だが、プロジェクターを物色していてこれを買った。ゲーム機としては正直まだ方向性があやふや過ぎる状態だが、VRがついにモニターを越えたのを実感した。もちろんモニターを使用するゲームはこの先もしばらくは残るだろうし、VRが全てのゲームを席巻するのは様々な困難を越えた先の話だ。多分、IPv6が100%になるぐらい夢想の世界だから「これからはこっちです」という事態を心配する必要は無い。ありえない代物が目の前にある感覚というのを是非何らかの形で実感して頂きたいと思う。百聞は一見に如かず、というのを体験する事は生涯においてそれほど無いだろうから、試してみる事をお勧めする。




2019年ワーストゲーム
Bloodstained: Ritual of the Night(PC) 
一瞬も面白いと思わせない手腕に熟練の技を感じる。要素は多いが、なんでも山盛りにしてある不味いラーメン屋みたいなもので、とりあえず入れてあるだけだ。武器は山ほどあるがまぁ大体がゴミでしかない。基本的にファンディスクみたいなものなので、ファンじゃない人間には無意味なゲームだ。こんなものにBackした私が馬鹿だったとも言える…まぁそれはこのゲームに限った話じゃないが。

2019年最もガッカリしたゲーム 
Blashphemous(PC) 
グラフィックと世界観がどんなにすぐれていても、ゲームがどうしようも無い代物はどうにもならない。わかりきっていた話だが、本当にグラフィックと世界観は素晴らしかった。まぁその点には後悔は無い。これでゲームがもう少し遊び甲斐のある作品だったら別なのだろうが、目の前にあるのはひたすらダメージを与えてくるステージと、山ほどの即死トラップだ。面白くもない忍者くん 阿修羅ノ章だ。

蝋細工のコントローラープラチナアワード
Joy-Con(Nintendo Switch) 
買った日からドリフトに見舞われる。製品としての信頼性はかなり低いのだが、ゲームによってはこの腐ったようなコントローラーで繊細な操作を要求される。私がゲーム機を買ったら必ず予備のコントローラーを準備するのだが、この腐れコントローラーはどうせ買っても腐ってるのだから予備は要らないと思う。多分、コントローラーとして使わない分には問題無いので、わっかとかに嵌めて置いたらいいのでは。携帯機のコントローラーはあれだけしっかり作るのに、据え置きになると「ここで安くしなければ!」とでも言わんばかりに安い部品、安い設計にするのは何故なのか。WiiとDSの余った部品(部品には罪は無いが)を酷いデザインの基盤に実現して、プレイヤーをイライラさせるのを目的としたコントローラーにしか見えない。その点での完成度は非常に高い。流石任天堂だ。

iFixitのサイトで対策方法が載ってるので可能なのだが、問題は部品だ。Amazonとかには沢山売っているが、品質の程は不明。評価が高かったらそれの偽物がマーケットプレイスで売られるというAmazonの仕組み上、博打みたいなものだ。昔みたいに問屋に売ってたら楽だったのにな。まぁそれはそれとしてSwitchほとんど稼働してないからとりあえずお互いが平和で済む。

2019年EA賞 
EPIC(EPIC)
Steam興行の試合に、手に鎖結びつけていきなり観客ぶん殴るようなレスラーが登場。それがEPICだ。昔のWWEの悪役を複数合体させたような悪行三昧だが、いつまでヒールを続けられるのかは、実弾次第なんだろう。まだしばらくは持つと思うが、永久には続けられない。人気を出すにはもっと悪行が必要なのかもね。Steamから販売済みのその会社の作品下げさせるぐらいの。というのをやりかねない無法物がEPIC。少なくとも下品さでは歴史に残ると思う。
次点はAtlas(SEGA)。もうこの会社は駄目だな。まぁSEGAの下請けで続けては行けるんだろう。

2019年恥知らずな会社賞 
Steam版で予約取って、EPIC専売にした会社全部(EPIC)
EA以上に恥知らずな会社が出てくるというのが21世紀という感じだが、「ユーザの事を考えてEPIC専売にしました」という言い訳以前の事を広報が述べるという異常事態にみんな慣れてしまった、というなんとも言えない年だった。新しく出るゲームがEPIC専売なのは個人的には構わないと思う。EAだってやっていたし。でもかっぱらうのは駄目だろう。とはいえ、蛇の様に執念深いゲーマーが居る世界でこれをやるのも勇気がある事だとは思う。悪評ってまず消えないからね…。

2020年展望
今年は豊作だったみたいな話を聞くが、私は異世界に住んでるのかそんな実感は全く無い。2020年の展望…Outer WorldsとAtomic Heartは去年も書いたな。Outer Worldsは今年解禁されるので、買う予定。Kickstarterのゲームは夢から現実への流れが加速して、出ないゲームはいつまでも出ないし、ベータは永久に続く。FIGですら約束を反故にする製作が現れる始末でクラウドファンディングは斜陽甚だしい状態ではある。PHOENIX POINTについては正直調べるのも馬鹿々々しいので今後Steamでどうなるとかは調べていない。

VRはどう利用するのかが未だ手探り状態が続いている。ただ、新しい体験としては本当に素晴らしい。モニターの上では特に印象に残らなかった物がVRになると強烈なインパクトになるのだ。騒ぐ人がいた理由も今では良く分かる。こりゃあ騒ぐわ。VRはまだ進化を続ける(出血しつつも)だろう。将来性の程はわからない。少なくともゲームセンターでの命脈はかなり厳しい状態だ。
一瞥して軽く障害が10点以上ある訳だ。これだと男性しかほぼ遊べない。だったら店員一人つけてQuestでも足りる訳で…。ヘッドセット自体が大幅に進化しない限り、公共の場でのVRの将来性は残念ながら低い。

ただ、他の分野での需要も増えているのでゲーム周辺機器として生き残る必要はそれほどなくなった。だからHMDの二の舞にはならない。VR元年は本当だったのだ。今何年なのかは知らないが。