2017年10月9日月曜日

Deus Ex: Mankind Divided

(*溜息*)この作品への感想を一言で言えば。
Deus Ex: Mankind Divided - Launch Trailer

信じられない話だが、前作より話が安くなった。というかこれ完全に話として破綻していないか?オーグメント所持者と非所持者が対立している。はぁ、なるほど。
所持者が迫害されている…なんで?だってオーグメントは最先端技術なんだよな?当然、恐ろしく高価なんだと思う。つまり金に余裕が無きゃ付けられない。例えばだ、iPhoneが300万するとして、持ってる奴は石投げられたりするか?仮に300万でiPhone買うような奴が居るとしても迫害されるような状態にはならないよな?無政府状態にでもなれば別だろうが。迫害の描写はあるが、主人公は迫害されない(身分証の提示を求められるぐらい)。まぁ警官もこんな奴に関わり合いたく無いだろうが…。

例えば、貧乏人が臓器や人体の一部を売っていて、機械化して差別を受けている。みたいな設定だったら迫害は理解出来そうなものだが、まだ始まって数年の最先端技術を人体実験の為に改造されました、とかならともかく、ちょっと怪我しました「じゃあ人工手で」とはならないだろ?しかしまぁ今作でDeus Exシリーズではない。とはっきり提示された訳でそれは良かったと思う。だって、Deus Exではオーグメント所有者は全部で10人も出てこない。ほとんどの人物がUNATCOやFEMAなどの機関に所属し、民間人では一人ぐらいしか居なかった。つまりこの作品はDeus Exのプリクエルでは無い訳だ。

「良い作品は良く出来た現実の寓話になっているはずです」はぁ、そうですか。でも金持ちが迫害されたのってフランス革命とかの民主革命ぐらいじゃないですか?金持ちが迫害されている場面を見せて「金持ちにも同情する余地があった」とか言いたいのか?差別をゲームで表現したい。まぁそりゃあ理解出来ない訳では無いが、オーグメント所有者を迫害対象として描くってそんなもん企画段階で考えりゃわかるだろ。

予算配分も滅茶苦茶でムービーシーンには金が掛かっているが、ゲーム制作開始と同時に発注したのが丸わかりでシーンはきちんと繋がっていない。テロで子供の母親が死にました。それで?実はそれに答えが全くない。このゲームのムービーシーンの凄い所はゲームに全然ムービーが関係していないという所だ。例えばボス戦に入った途端に10分ぐらいのムービーで戦闘見せられて、主人公のガッツポーズ見せられて「やった!ボスに勝ったぞ!」って思う人居ないだろ?マルチメディア花盛りのゲーム暗黒時代みたいなノリだ。

目的地に複数の手段で辿り着けるようになりました。それで褒められるのは子供のお遣いレベルの話であってDeusExはそんな「よく頑張りました」を売りにしたゲームでは無かったはずだ。まぁあの間抜け主人公を続投させるぐらいだから彼らにはそれが限界なのだろう。

東京ダーク

なんじゃこりゃ。

Tokyo Dark Launch Trailer

1行で書けば、まぁKickstarter発のゲームはこういう事が起こるよね。という作品。

遊んでいても「これが売りです」という部分が全く見えてこない。SPIN(主人公の正気度、職業性、捜査力、ノイローゼの頭文字)にしても、プレイヤーの決断というよりマイクロマネジメントを連想させるような、「答えはコレだろうけど、捜査力稼ぐ為にクリックしとくか…」みたいな徒労感しか生まない。正気度?正気度はガンガン下がってくから気にするだけ無駄だ。

つーかSPINが売りじゃなかったの?もう序盤から真面目にやるの馬鹿らしいステージ構成で伸るか反るかでは、伸っても開発者から「バーカ」って言われて数値下げられるだけで、そういう事態になったら「戻る>うろうろしてフラグを探す」という作業感満載のプレイを強いられる。クトゥルフ物です、って言って、モンスター全部殺して回るゲーム作ったらそれはクトゥルフ物である意味無いよな?(よくあるけど。そういうの)今この情報が欲しいけどリスクがある、という決断なら理解できるが、初っ端かな「めんどくせぇな…」としか思わない。

横顔が載ってる身分証明書

一番謎なのが、この身分証明書。主人公だけではなく、他の刑事もそうなのでこの世界では警察の身分証明書横顔らしい。どういう根拠か理由があるのか知らないが、どうしてわざわざ横顔にするんだ?そんな妙なオリジナリティ発揮されてもなぁ…。

翻訳は日本人がやっていて、問題は感じず、良く出来ていると思う。

2017年8月5日土曜日

Sundered

なんですか、これは。

Sundered Launch Trailer - Resist Or Embrace



Kickstarterで見つけて、美しいグラフィックとアニメーションに惹かれて…まぁ先日βを経て発売されたSunderedなのだが…グラフィックとアニメーション以外にはまるで見るべきところが無いという不思議な作品だ。

見ての通りのメトロヴァニア系のゲームなのだが、マップは(法則性があるとはいえ)ランダムで作成される。結果的に非常に味気なく、探索していても楽しくはない。結局の所、目的地以外には全く意味が無いため、探索する意味も無いのだ。つまりは「メトロヴァニアとローグライクを合わせて見ました。面白いかどうかはわかりませんが。」だ。結果は?もちろん詰まらない

マップがランダムだから敵の配置を考えなくていい、と思ったかはわからないが、一定時間毎に敵をどっさりだす。ゲーム後半に行けばまた変わるのかも知れないが、序盤では何のひねりも無い単調な動きのモンスターが右往左往するのを見せられる。モンスターの動きはどれもこれもお粗末極まりなく、マップは単調、モンスターはお粗末…まぁグラフィックで力尽きたんでしょうね。ちなみに数画面先からレーザーで撃たれる事もある。予告は長いので避けるのは簡単だが、「なんじゃこりゃ!?」と思うだろう。

音楽は…「つまらん…」以外に思いつかない、「ぷわぁぁぁぁ~」博覧会。Backerでサントラ付きのバージョンだが、聞く事は無いだろう。持ち上げようなんて意識の全く感じられないサントラで、味の無い旋律がこそこそと続く。

成長要素がスキルツリーとしてあるが、どこかで見た様な(思い出せません)つまらねぇ代物。

まぁこれだけアレでも、戦闘が面白ければ楽しめるだろうなんてのは前述の通りモンスターの動きが終わってるので(モンスターの基本攻撃は体当たり)ボス戦闘ぐらいしか楽しみが無いのだが、この単調さをぶち壊す程面白い訳でも無い…まぁボスも登場した時に「おおー」と思うだけで戦闘が始まったら「アニメーションは頑張ってるよね」以外には思う事も無い訳で「この詰まらねぇ道中要らねぇだろ」と絶えず考える羽目になる。

Kickstarterでマルチプラットホームの作品が良く陥る「どうしようも無い事態になったが、時間と金から直しようが無い」というゲームだ。

因みに敵が大群で出てくるのはβの時から「なんなんだよこれは」と言われていたのだが、「修正する」と言いつつ何も変えずに発売になった。今現在も直すとか言ってるが…まぁアレを直した所で面白くなる訳でも無いわな。

2017年4月15日土曜日

ROM2064

説明の説明の説明をされるゲーム。

2064: Read Only Memories - PS4 launch trailer

2064年のネオサンフランシスコで、失踪した旧友を探すゲーム。
…まぁ、そんなに忘れるぐらいゲーム中では延々2064年の情勢が説明される。ゲームに関係あるかって?いや、別に。

ちょっと進める度に、延々何かを説明される。探索には関係ない事を。延々と。
世界が魅力的?…まぁ魅力的なのかも知れないが、初めて行った旅行先で誰だか知らないヤツが横にぴったり付いて延々「この建物は1960年代に建てられた…」とかやられたらうんざりするだろう。このゲームはそういう体験が出来るゲームだ。

そう感じるにはともかくセンテンスが妙に長く、一度に普通のAdvゲームなら40クリックぐらいの分量をぶつけてくるからだ。ゲームに「全く」関係無い訳じゃないのだろうが、私の知りもしない事象の一端だけ延々説明されても興味を持ちようが無い。ともかくちょっと進めて説明が始まると「…悪い、話し終わったら教えてくれ、セーブして止めるから」この繰り返しだ。

なんか製作者はスナッチャーの名前を挙げていたが、これはニューロマンサーだろ?

Neuromancer gameplay (PC Game, 1988)

で、これだけ説明がされるゲームなんだから、旧友についての情報も…というと全然無い。主人公が旧友を探すモチベーションが見当たらない事だ。何が凄いってただ「頼まれただけ」で始まる。因みに主人公は食うに困ってる状態だ。それについての説明は無いのかよ?

プレイヤーがこのゲームを遊ぶモチベーションはどこから来るのだろう?正直、調べる情報が無ければとっくに止めてる。多分、この調子だとその情報が手に入ったら止めるだろう。世界観は重要だ。そんなものは関係ないって人もいるが、私には絶対的に必要な物だ。私がパズルゲームが嫌いなのはパズル要素は世界観を構成する一部ではあっても、世界観を構成する事は無いからだ。このゲームではパズルゲームのパズルの替わりに、主義主張の説明の説明が詰まってる。それこそ世界観をブチ壊す程にだ。

NESチックなUIを使用したってのはわかるのだが、実際「見る」コマンドではほとんどが、味気ない説明文が1行でて終わりだ。ごくごく稀にアイテムを使用したりする。つまりUIはほとんど機能していない。世界観を説明したいのなら、寧ろ強化すべきはこっちだろ。サイバーパンクと謳われているが、遊ぶ前もSFっぽい世界観程度だったが、実際遊んでもサイバーパンクという感じはしない。

製作者のこのゲームへの熱意は良く分かる。でも私はその熱意の為に遊ぶのではなく、興味深い時間を過ごしたくて遊ぶのだ。主義主張を込めるのは構わない。でもゲーム内でGPL議論みたいの聞かされて楽しいとは私は思わない。特に議論のための議論みたいのは。世界観を作ったら説明したくなる、そりゃあわかるよ。でもこのゲームは延々プロローグが続くような物だ。だって説明しか無いんだから。

Darkest Dungeon

そこまでしてプレイヤーに嫌がらせしたいモノか?

Darkest Dungeon Release Trailer

素晴らしいアートワーク、優れた音楽、最悪のゲームデザイン。
ゲームデザインそのものが悪いという事では無いが(優れた部分も多い)、ともかくデザイナーの何が何でもプレイヤーに嫌がらせしたいという執念は間違いなく感じられるはずだ。ともかくプレイヤーを不快にさせる努力なら、ここ20年でベストに選んでも問題無いと思う。それだけ膨大な努力を払って成し得た偉業とも呼べるのが

この腐れゲームだ。

ある程度どれだけ嫌がらせをしてるのかはわかってはいた。…が、そんな甘い予想を完膚なきまでに破壊する2度と経験したくないゲーム体験を貴方に。因みに先に書いた通りアートワーク等ゲームデザインを除けば本当に優れたゲームだと思う。マイナス属性の部分が抑制されて、レベルももっとマシになればかなり楽しいのでは無いだろうか。実際には目の前にあるのはこの腐れゲームな訳だが。

速攻でレベル上限に達する。ダンジョンに潜る度にマイナス属性を背負い込んでくる。ゴミしか入っていない宝箱。(しかもトラップでマイナス属性をぶち込まれる。結論から言えば開けない方がマシ)ともかく、プレイヤーのやる事には高確率でマイナス要素がある。…というかマイナス要素は多いが、プラス要素って全然無いんだよな。理由はともあれ、ダンジョンに潜らないのがベストだ。(どうでもいいストーリーが語られるが、本当に記憶にも残らない、どうでもいい話。)そういや、日本にもそういうデザインする人いたね、でもこっちの方が10倍ぐらい凄いよ。

難しい、と汚いは全然違う。このゲームのデザインは正真正銘やり方が汚い。
「今のダイスの目、6だから」と言って目の前でダイスの目を変えられるぐらい汚い。
最初から「僕はズルをするのがプレイスタイルなんですよね」とか言ってる馬鹿相手にゲームしているような気分。人によってはこういうのが挑戦とか言ってる人も居るだろうが、私はこんな腐れゲームは勘弁だわ。

余談だが、こういう人に嫌がらせをするのが何よりも大好きというマスターはTRPG時代に結構居た。またそういう馬鹿を持ち上げるヤツが居たりするのな(笑) いつの時代も構造は変わらんね。

しかし、昔からそうだが、クトゥルフ物って本当に呪われたジャンルで、作った会社は碌な目に合わない。考えれば分かるはずだが、アレでゲームが面白くなる訳無いだろ。まぁそれだけ製作者が魅力を感じるジャンルなのだろうが。

2017年3月19日日曜日

CHASE 未解決事件捜査課 ~遠い記憶~


「-CHASE- 未解決事件捜査課 ~遠い記憶~」紹介映像

3DSのダウンロード用ソフト。キャラクターを見て分かる通り、ウィッシュルームのスタッフが作っている。

値段は\800円と非常に安価。タイトルからしてエピソード形式を考えていたのかも知れないが、恐らく次回は出ないのでは無いだろうか。
例えば推理物のドラマの第1話前半だけ見るような物だ。実際、逆転裁判の最初の裁判よりも短い。キャラクターは魅力的でもこれではどうしようも無い。コレ買って続き買いますか?って聞かれたら買うのは3割以下だろう。そもそもダウンロード販売を利用する人口が少ないのだから、それは致命的と言うものだ。

先に書いたとおりキャラクターはとても魅力的…とは言えないまでも問題無い範囲だと思う。一番問題があるのは構成だ。一々、何月何日、何時何分まで出るのだが、本作では日付も時間も意味は無い。「何か重要なのか?」と思わせられるが脳のテンポラリを奪われるだけで全く意味が無い。内容がとても薄いのに更にテンポも悪く、しかも警察機構である意味もほとんど感じられない。(これからだって?そりゃ出ればの話だよな)

なんというか出し惜しみしすぎ。フックが何も無い。予告でアバンを除いた最初の5分を見せて「続き見ますか?」って言われたら大半の人はフックが無けりゃ見ないよな。序盤のダラダラした遣り取りに費やすぐらいなら、ばっさり切ってフック作らないと…。食堂に入って、青年誌で知らない作者の途中の話を見てるような感じだ。そういうので続き読みてーってなるか?ならないよな?

惜しいとか惜しくない以前の問題だ。このゲームには中身が無い。それだけだ。

2017年3月18日土曜日

Titanfall 2

Titanfall 2 Angry Review

全然予期していなかった面白さ。(シングルキャンペーンのみ。マルチプレイは遊んでいない)

Battlefield 1と一緒に買うと安い、というしょぼい理由で購入したTitanfall 2。一段落ついて色々遊んでいた訳だが、べらぼうに長いダウンロードを経て遊んだら…スゲー面白いじゃないですか、これ。

Titanと呼ばれるAI搭載のロボット兵器戦闘と、パイロットと呼ばれるTitan乗りによる歩兵戦闘の、2種類のゲームが合わさっているが、ゲームは更にブレンドしまくりな内容で、歩兵戦闘はCoD MW1+PoP Sands of Time+Haloで、ロボット兵器戦闘はMech物と日本のロボット物のハイブリッドな感じだ。歩兵の時はジャンプ、ダッシュ、スライディング等で非常にスピーディな戦闘を行い、ロボットの時はそれなりに重量感のある兵器を操る事になる。今回調べていてわかったのだが、Respawnは元Infinity Wardの開発者が多いのだそうだ。なるほど。

歩兵戦闘はかなりアクション寄りで、走り回って殺すのが推奨されているようだが、そうしなくても楽しめる。実際私はセミオート系の武器を中心に戦ってた。とはいえ、本来は走り回り、壁をジャンプしてスライディングしながら戦うのが推奨のようだ。…まぁ私の操作能力ではそりゃ無理っぽいわな。ただ、ショットガンで一人を撃ち殺し、もう一人をパンチするみたいのが簡単に出来るので爽快感はかなり高い。7.62ミリで4発撃っても死なないゲームがある時代にこの爽快感は貴重だと思う。ああ、あれ歴史考証正しいんでしたっけ?君が歴史を作れって事ですか?

歩兵戦闘での問題は、武器の装弾数が厳しくてあまり好きな武器を使えないという事だ。もう少し弾薬に余裕があるか、弾薬ステーションみたいのがあっても良かったんじゃないの?それと似たようなデザインの銃が多くて初めて見るとどんな武器なのかピンと来ない。とりあえず一発撃って「ああ、ショットガンなのね」とかわかる。結果的に戦闘中にぱっと拾う気にもならない。銃の名前だけじゃなくて、アイコンか何か付いていた方が良かったんじゃないのか。まぁ走り回って銃撃ちまくるゲームじゃないだけでも近年珍しいから贅沢といえば贅沢な悩みなのだろう。

ロボット兵器戦闘は武器を除けば素晴らしい。武器は…ステージを進めると一つづつアンロックされてゆくものの、「…何に使うの?これ」という武器がほとんど。アンロックしても全然ありがたくない。ゲームの内容だからしょうがないのだが、個人的には部位ダメージとかあった方が盛り上がったと感じる。…マルチプレイヤー用のゲームだからしょうがない話なんだろな。マルチではそうじゃないのだろうが、敵歩兵相手ならほとんど無敵だ。ジャンプ出来ないので、歩兵戦闘との差別化も良く出来ていると思う。敵タイタンに一斉射撃が決まったりすると「おおー!」という気分になる。

出来れば乗ったままタイタンフォールというのを経験して見たかったのだが、落ちてから乗るのがシナリオ上のルールらしい。ムービーで見た時には絶対そういうのがあると思ったが…残念だ。あと、105ミリみたいのが1門、肩とかに付けられたりとかバリエーションがもっとあると良かった。歩兵戦闘は無くてもいいからさ(苦笑)

キャンペーンが短いという評価もあるようだが、この長さでも問題無い。私の場合大体6時間程度だったが、これが20時間になってわんこそばシューターになるぐらいだったら、こっちの方がずっと良い。音楽は悪くは無かったのだが、これぞ!という曲も無かった。割りと残念だ。テーマ曲っぽいのが掛かったりしたら盛り上がったんじゃないのか。そういやCoDも曲はパッとしないのが多かったな。CoD:MWだけ奇跡的に素晴らしい部分があっただけで。

シングルが良くてもマルチの人気に比べたら売れないものなんだろう。Overwatchがあれだけ売れるのだから、もうシングルの命運はほどんと尽きたのかも知れない…いや、とっくに尽きている。私が認めたくないだけで。…いや、Far Cryとかあるか…。だから面白いシングルが遊べるだけでもこのゲーム本当に買ってよかった。

そういや、Originではいつの間にか言語設定オプションが付いたので、英語版でも遊べるようになっている。(但し近年のだけ)選ぶと47Gダウンロードとか出てビビるが、差分だけ落とすので1日待ったりしなくてもいい。日本語だとクーパーは誠実そうな感じで喋るが、英語版だとそうでもない。その辺の違いが結構面白い。

2017年1月2日月曜日

2016年ベスト&ワースト

ベスト&ワーストは私が単にその年遊んだゲームから選ぶ代物で発売年等は一切考慮しない。

2016年ベストゲーム
VA-11 Hall-A (PC)
シナリオに好きな物を全部ぶち込むと、崩壊するのが普通だが、このゲームは奇跡的に崩壊しなかった作品だ。作者の好きなアニメ、特にバブルガムクライシスの影響が大きい…見た事が無いのでWikipediaの情報を見ると、影響の程がわかる。また、とんでもない数のインターネットミームがぶち込まれていて、それについては正直最初は理解出来なかった。Dogeとか知らなかったし。…ああ、ゲームネタ、モンティパイソンネタも結構ある。
が、特にそれについて知らなくてもゲーム内で必要な情報はほとんど得られる。主人公も含めて多くの人は様々な悩みを抱え、それは必ずしも解決しない。なんとかならないとしても折り合いはつけなくてはならない。そんな内容が異常な数のレイヤーで構成されたシナリオはとても読み応えがあった。一周読んだだけでは正直3割も理解出来ないだろう。
作品の中ではとんでもないディストピアが展開されているが、実際にはある程度は今現在地球上に存在している世界である。とは言ってもそれを知らなかったとしても住んでみたいとは思わないが、グリッチシティはとても魅力的な都市だ。


2016年ベストロールプレイングゲーム
Chroma Squad(PC)
Steamからは版権の関係でサントラしか買えないが(BandcampはFLAC付。URL先で試聴可)Humbleから買う事が出来る。ゲームを遊ぶのに支障の無い程度には日本語化されている。
自費製作の戦隊ヒーロー物の経営RPGだ。この会社の作品はいつもそうだが、メタ的な構造をしているので真剣な戦隊ヒーローファンには受けが良く無いのかも知れない。私はSF映画は良く見るが、特撮は正直疎いのでこれがどれだけ現代的特撮テイストなのかさっぱりわからない(ネタもほとんどわからない…ゴレンジャーも見た事無いし…)
戦闘は勝利条件が決まっていて、且つ視聴者受けを狙わなければならない。例えばボスを5人連携の必殺技で倒すとか。視聴者を増やし、ファンを増やし、段ボールの装備をもっとマシな物にして、スタジオの設備も増やし…という経営要素がある。キャラクターのレベルがシーズン固定なので、装備が重要となるので経営要素のウェイトは高い。
サントラはかなり良かったのですぐにBandcampで買った。ちなみにゲーム本体の製作はブラジルだ。二人の内、新しい音楽担当は恐らく別な国の人だ。

2016年ベストストラテジー
Hearts of Iron 4(PC)
フレーバーが圧倒的に不足しているので、音楽だのリーダーの顔のMODを増やして遊んでいる内にそれなりに楽しくなってきた。…まぁWindows10にしたらIron Crossが動かなくなったというのも大きいのだが。制海権、制空権の効果が激増し、今までゲームであまり役に立たなかった要素が大幅に強化された部分は評価出来ると思う。また、3でやろうとして失敗した機動戦もプレイヤーが頑張れば出来るようになったため、作戦規模として電撃戦が可能になった。国の重要拠点の失地状況で降伏が発生するため、ドイツはウラジオストックまで進む必要が無くなった。しかしまぁ「我々はニッチなジャンルを狙う」と言っていたParadoxの歴史ゲームが普通にメジャーな作品になったのだから、凄い事だ。10年前にParadoxがメジャーになるとか聞いたら「…いやいや(笑)」とか言っていたに違い無い。


2016年ベストアドベンチャー
FireWatch(PC)
アメリカの広大な国立公園には火災が発生するのを防ぐための住み込みの監視員が居るらしい。主人公は訳あって(オープニングで事情は明らかになる)そこで過ごすことになる。ゲームは結構短いが、正直この内容で長かったら辛いとは思う。
画面は非常に絵画的で美しい。個人的にはウォーキングシミュレータ系は余り好きでは無いのだが、別に敵と戦う訳でもなく、材料を拾う必要も無く歩くのは興味深い。舞台はずっと同じ場所だが、景色は徐々に変わってゆく。
こんな作品が世に出て一定の評価を得られるようになるまでゲームというジャンルは成熟した訳だ。



2016年ベストドライビングゲーム
DiRT2(PC)
しぶとく誰も喜ばないのに消えないGFWLだが、Steamのフォーラムに無しに出来る方法が紹介されていた。(マルチプレイヤーが出来ないそうだが、元々やらないので関係無い)
DiRT Rallyは私には少々難しすぎて(PCのスペック的にも)イマイチ乗れないが、2は未だに走ると面白い。何よりもリプレイが非常に良い。2009年のゲームだが、未だに時々遊んでいる。


2016年ベストサウンドトラック
VA-11 Hall-A(PC)
Michel ”Garoad” Kellyによる40曲超のサントラはbandcampで購入できる。
ジャンルとしてはシンセウェイブ(?)と言うらしい。
曲数が半端じゃない(実際にはジングルも入っているのでもう減る)がまぁとても聞き応えがあり、携帯プレイヤーに入れてしばらくの間ずっと聞いていた。
バーでは12曲をジュークボックスに入れられるのだが、未だにベストな組み合わせで悩む。とりあえず、最初の1曲目はWelcome to VA-11 HALL-Aで決まり。


2016年ベストキャラクター
Jill Stingray(VA-11 Hall-A)
27歳の筋金入りの頑固者にして説教魔で喫煙者というキャラクター。
ゲームでバーテンダーというと日本ではサブキャラクターで寡黙で情報通という印象が強いが、彼女は主人公でカクテルを出すのが仕事でとても良く喋る。
ともかく、このゲームの魅力の何割かは彼女の様々な魅力に負う部分が大きい。

2016年ワーストゲーム
Watch_Dogs(PC)
「これは実際のゲームプレイ画像です」なんてのはもう誰も信じなくなったが、Ubisoftはそれが大好きらしく、どんなに叩かれても決して止める事は無い。
まぁグラフィックについては発売前からわかっていた話なので驚きはしなかったが、ゲームはプレイヤーは一体どこに興味を持てばいいのか?という、全く興味を持てないキャラクター(最近のAAAのトレンド)、どうでもいいシナリオ、イライラさせる操作性等々を満載した作品だ。2が面白い作品なのに売れないとか言われているらしいが、2がどうこうじゃなくて、この作品があんまりな出来だから買われないだけだ。

2016年ここ10年で最悪のシナリオ
ペルソナ5(PS3)
「大人はみんな嘘つきだ!」かどうかは知らないが…ええとこれ中学生じゃないの?
自分とその取り巻き以外は全てクズ…というシナリオで世の中には普通の人だって一杯いるだろうよ、と思わせてくれる。P4Dは人に記憶させないために如何に興味を持てない話を書くか、というチキンレースみたいな話で「いくらなんでもコレはねぇだろ」って話だったが、アレを軽くぶっちぎるぐらい酷い。
酷い箇所は序盤、本編、終盤。友人にそう言ったら「全部じゃん」と言われたものの、間のごく薄い部分はそんなに酷く無い。ともかく本編がとても酷い。

こんなヒデェ話で「ネタバレすんな!」も何もあるかよ。
回想シーンに主人公に一切会う事の無い人物が出てきたりとか、もうデタラメもいいところだ。誰の回想なんだよ?ひょっとしてシナリオ書いた人は回想シーンってどういう物か知らないのか?

2016年ワーストデベロッパー
Atlas
「ネタバレすんな!」って書くのはシナリオがアレだからという一般的印象を見事に補強した酷いシナリオ、延々延期して…これなのか?プレイヤーに対して嫌がらせをするのが何より好きな開発者というのがいるが、ここにもそういう奴が居るのか、今まで目立たなかったのか…いずれにしても「お前一回これ素の状態でやってみろ」と思う。

2016年ワーストキャラクター
坂本竜司(ペルソナ5)
「お前、いいからもう黙ってろ」
多分、本来こんなキャラクターじゃなかったのでは?と思うぐらい本編での扱いは本当に酷い。
普通トラブルメーカーのキャラは良いと悪いの間を行ったり来たりはするんだろうが、悪いに傾き出して「おいおい、いつ振りを戻すんだよ」と思ったら戻るどころかどんどん酷くなってゆく…。
本当に80年代のJRPGヒロイン(それも酷い奴)みたいな…ああ、アトラスはこういうレトロ信仰あるんでしたっけ?
手間のかかる子程可愛いって人も居るんだろうが、こっちには面倒見る謂れは無いので無視したいところだが、最後まで付いてくる。

坂本は怪盗団に必要だと思いますか?
|            0.1%
#プレイヤー 坂本いらなくね?


2016年最もガッカリしたゲーム
XCOM2(PC)
XCOM+Longest Warがとても面白かったので、とても期待は高かったが発売日に遊んだゲームは本当にしょうもない設定倒れの物だった。
「地獄のハイウェイ」だと思ったら「地球の燃えつきる日」だった。ぐらいの、のんびりしたゲームでしょっぱいカスタマイズ要素がまた目に染みる。1より良い所も…あるのかも知れないが総じて大きく劣化している。曲は全く印象に残らない。それとエイリアン、お前らもう少し真面目にやれ。あんなデカい代物がそこら中飛んでるのに円盤はどうしたんだよ。

2016年EA賞
EA(EA)
第一次大戦!その魅力的な響き!…は、走り回って連射銃を撃ちまくるという…。これで「史実に忠実」とか流石に唖然とする。
Maxisブランドも遂に全部破壊したので、いやSimsは虫の息だけどまだ死んでないのか?次はBiowareかな。また意味不明なマイクロトランザクションを復活させたりとか、続きは小説でとかやってくれるんだろう。

2017年展望
Tokyo Dark、Jenny Le Clue、BATTLETECH等々…KickStarter発の作品が出そろう。
KickStarter発のゴミみたいな話題作は概ね発売されて一掃されたので、最初の勢いは取り戻せないまでも、もう少し活性化して欲しい。
Red Dead Redemption2が出るので、PS4かXboxOneを買わなければならない。でもとても楽しみだ。
Conan Exilesはガッカリするんだろうが買うんだろうな…。