2018年5月6日日曜日

METAL MAX Xeno

(2018/10/11追記)
海外で発売になった。Choke Pointのレビュー集
意外な程評価が高い。他にも色々ユーザーレビューとかも見たが、日本と違って頭に来てるような感じのは目にしなかった。今までシリーズが海外で紹介されていなかったからなのだろうか。ところで$40って安いの?フルプライスが$60ぐらいなんだろうけど、仮に\6,000円に対して\4,000円のゲームが「安い」って感じはあまりしないのだが。
(追記終わり)

RPGを最高難易度でクリアしたのは多分生涯初。
本番はハンターモードから。以下ネタバレがあると思う。


巷であまり良く言われていないと思うが、大体多分合っている。
ストーリー、キャラクターは問題ありすぎ。ボリュームも私の予想の半分以下。

前作の4と比べるとボリュームは本当に少なく、塗りものっぺりした物から物凄いこってりした塗りに。

ストーリーは大昔の18禁ゲームを思い起こすような代物。ただ、全体的に金が無かったのか、時間が無かったのかそれともどちらもだったのか…拠点となるアイアンベースは何一つ機能していない。全く機能していないからこそ、メニューで解決したのだろう。天然の洞窟に繋がっているがあれは一体何の意味が?

こう書くと本当にどうしようもないゲームみたいだが、不思議とゲームは面白い。
プレイ感覚で近いのを思い出すと、Wizardlyでは無いだろうか。ストーリーをクリアするだけならレベル99で足りる(多分)思うが、アイテムもレベルも全部持ち越せるので6周クリアまで進んだ。まだ欲しいアイテムが幾つかあるのでもう数周遊ぶのでは無いだろうか。遊んでいる感覚としてWoW等のMMORPGに近い。

面白いのは戦闘と戦車の装備カスタマイズ。戦車には近距離、中距離、長距離の射程が存在し、敵シンボルに先に一撃を加えられる。接敵前に撃破した場合、経験値が倍になる。
なので稼ぐなら、単に効率の高いモンスターを倒す以外にも、一撃で倒せる敵を高速に倒して回るという稼ぎ方も可能となる。ただ、リザルト画面は設計ミスでスキップが前提の作りになっており倒す度にボタンを何度か押さなければならない。どれぐらい滅茶苦茶かと言うと、経験値20,000+ボーナス20,000でスキップしない場合、13分14秒掛かる。経験値40,000は特段多い訳でも無いが、仮に10分の1でも1分以上掛かる訳で先にも言ったが時間が無かったのだろう。

戦闘が通常のRPGとの大きな違いは通常戦闘とボス戦闘でビルドが大きく異なる所だろうか。一本的なRPGで重視されるのは継戦能力だが、メタルマックスでは「回復<損害」な事がほとんどで、回復に割くリソースは最低限、出来れば全攻撃が理想。というバランスになっている。このゲームでも普通に勝てないような敵にも短期決戦型の車両(車両に搭載されている5つの武器を8ターンだけ攻撃可能)を使用する事で突破出来たりする。

RPGに求めるのはストーリー、という人には全く向かない。今まで通りのMetal Maxシリーズのファンにもこのボリュームの無さは難しいと言えるだろう。下車戦闘は蛇足感が強いので完全な戦車強化寄りでしかもコンテンツ量では今までの作品に劣ると言う、ケチを付けようと思えば際限なくケチを付けられる作品なのだが、100時間以上遊んだのは面白かったからなのだろう。安くなったら試してみたら…と言いたい所だが、恐らく安くなる可能性はかなり低い。秋には海外展開をするらしいので、PC版が出たら安くなるかも知れないが、キーボードやマウス向けでは無い(ゲーム機の移植でマウス対応は全くしない可能性が高いだろうし)ので完全にコントローラー向けのゲームだろう。
あと、北米で展開するのにキャラクターが全体的にゲイっぽいのは厳しいのでは無いだろうか。

しかし客観的に見てこれだけ問題があるのに楽しめるのは本当に不思議だ。ゲームデザインというのは不思議なモノだと思う。