2018年4月1日日曜日

メタルマックス4 月光のディーヴァ

序盤はあらゆる意味で地獄。それを過ぎればある意味天国。


ゲームを始めると(地獄)。この時点でやる気が激減。更にアニメーション(地獄)…。ごく最初の街に着いた時にはセーブして止めていた。それから数か月してもう少し進めたら面白くなってきた

というか序盤が本当に酷すぎる。序盤(チュートリアルという名前の地獄)は1時間も掛からず終わるので、所謂JRPG枠の中では異様な短さだ。なので地獄の序盤さえ抜けてしまえば…時々短いアニメーション地獄が入るが、音声全カット…演技が酷いとかそういうのは全く無いが、ゲームのテンポが悪くなるので私には不要。戦闘絡みのコンフィグは色々試して最適の組み合わせを探した方が良い。何千回もやるモノだから。

ゲームプレイは非常に良く出来ていて、稼ごうと思えばアイテムを使用してかなりテンポ良く稼ぐことが出来、カネの価値はJRPGの中では突出して高い。高級な武器はその価値に見合った働きをするし、組み合わせもプレイヤーの好みで様々な対応が可能だ。私はめんどくさがりなので武器は「効果が全体」が大半を占める。ゲームの作り自体も努力よりも勝つためならあらゆる手段が正当化される。一応、苦労への見返りとしてブーストポイントというスキル育成要素があるが、極めないのであれば普通に遊んでいて貯める事が可能だ。

寄り道要素は多彩で、ゲームコンテンツの半分以上を占める。その為、プレイヤーは程よくON/OFF感を味わう事が出来る。つまりストーリーを進める気にはならない時に、色々な使用用途を持つ鉄くずを集めたり、スピーカーを鳴らしてモンスターを集めてひたすら戦闘を繰り返したりといった、かなりオープンワールド寄りな作りになっている。賞金首からは運が良ければ、かなり長く使えるようなレアドロップも得られるので高額な報酬も併せて狙い甲斐がある。この辺の作りは非常に見事だと思う。

自分でキャラクターを作成可能で、場合によってはストーリー上で登場するキャラクターより若干弱くなる(特技が無かったり)が名前とアバターが選べる。但し、アバターの数は各職業毎に男女1種類だけなのでここはかなり寂しい。理由は不明だが、メインキャラクターの塗りは非常にのっぺりしているのに、アバターのグラフィックは普通の塗りなので同時に並ぶとかなり違和感がある。アバターのグラフィック メインキャラクターのグラフィック
幸い、ゲームのストーリーでは登場するが良くあるイベントで突然戦わされるという事態も無く、まぁストーリーさえ無視すればかなり自由に楽しめる。アバター要素って結構大事だと私は思うのだが、JRPGではキャラクター要素をまとめて叩きつけられる事が多いのに比べれば、このゲームの自由度は相当に高いのは間違い無い。

戦車要素。こう書くと結構上がるが、実際には効率の前に戦車要素は大きく縮む。勝つためには強力な装備(特に主砲)が必要で且つ、強力な手法は見た目がアレなのだ。異様且つサイケデリックな見た目だったり、焼き鳥だったり…色はある程度塗り替え自由なのだが、物によっては塗り替え不可なため悩む…が結局の所勝つためには必要なので膨大な時間を掛けないのであれば我慢する以外に無い。なので戦車目的に買うとまぁガッカリは避けられないだろう。中盤ぐらいまでは問題無いのだが…。ちなみに元ネタ戦車の選択はかなり異質で一番メインとなっているのはメルカバ(メルカバがあるならショットとかあっても良いよな)。他も冷戦後のがほとんどなのでWW2とかの戦車が好きな人間にはアピールしないだろう。このゲームにおける戦車とはアニメのロボットの様な扱いで、乗りたい戦車に乗れます的な要素は全く無い


Amazonで見たら中古の値段が凄い事になっている(新品はプレミア)が、出荷本数が少なかったのかKADOKAWAの売り方が下手過ぎたのか不明。多分後者だろう。3DS本体を持っていて、問題のある要素に耐えられるなら買って損の無い一品