2012年11月16日金曜日

Guild Wars 2

Angry Joeによるレビュー。
かなりの高評価で私はそれにつられて買った訳だ。
良い部分もとても多いのだが、私は以下の点であまり楽しめ無かった。
  • 対人がそれほど好きではない
  • 成長してできる事が増えてほしい
  • 地域が変わってもエキゾチックさは感じない
  • 鎧のデザインが酷い
  • 両手斧が無い
  • NPCに味が無さ過ぎる
元々対人向けのタイトルなので私が対象でなかったため、覚悟はしていたが、問題は対人向けのため成長してもプレイ感覚はほとんど変わらないと思う。Perk(Traits)の成長やスキルスロットの変更等で変わることは変わるのだが、基本的な攻撃スタイルはレベル5ぐらいで完成してしまう。そのため、キャラクター成長的な楽しみを得るのは難しかった。

ゲームの舞台は広大な大陸に渡るため、ツンドラやステップ、水中と様々に変化するのだが、プレイしていて特に違いを感じない。ツンドラでも寒いとは感じないし、湿地帯でも嫌な気分にはならない。ジャングルでも森林でも空気感は変わらない。出来が悪い背景だとは思わないがあまりに一本調子過ぎる。

鎧は樹脂にメッキしたような印象。重そうには感じないし硬そうにも見えない。デザイン重視なのはわかるが、鎧というよりはコスプレに近い。他のPCが着ている鎧を見て「いつかあんなのを着てみたい」と思う事は無かった。頭身が凄い高い(9以上?)のもあると思う。両手武器が剣と槌だけでなぜか斧が無い。人気が無いからだろうか。

NPCはWorld of Warcraftのように既存パーツの組み合わせ(一部鎧等は特注か)のため、特に印象に残らなかったが一人だけLogan Thackerayは大事な戦いの最中に必ず倒れているので悪い意味で印象に残った。

良かったと感じる点は以下の部分。
  • 生産は近年のMMOではかなり良い出来
  • Dynamic Questの自動難易度調整
MMOにおける生産はゲームのテンポが速くなるにつれ、ほぼ無意味になる傾向があるがその中でGuild Wars 2の生産は健闘していると思う。材料集めを面倒にして(戦闘や採集で地味に集めるか、オークションで買い取る)、かつ金を吸い取るように作り(必ず金を払って素材を付け足さないと完成しない)、経験値が得られるため、大体のプレイヤーは手を染めざるを得ないというデザインは相当時間を掛けて調整したのだと思う。手間の割には得られる物がイマイチという部分はあるものの、プレイヤーの大半は経験値が目的なのでそれほど問題になっていない。

Dynamic QuestとはWarhammer OnlineのPublic Questを拡張したものだ。Public Questとはオープンフィールドで3段階程度のエスカレーションが行われるMini Raidのようなもので大体が雑魚との戦い、もう少し手ごわい敵との戦い、ボス登場という流れになる。
人数が多くないと機能しないのが問題でWarhammer Onlineではそれが問題となっていた。Guild Wars 2では大体のDynamic Questは難易度調整が働くため、少人数でもクリア可能となっており、報酬もプレイヤーの参加意欲を増すものとなっていた。ただ、パターンはそれほどないため、今後はパターンを増やしていかないと参加するプレイヤーは減るかもしれない。

音楽は前作の曲は良く感じるが新曲は全体的にパッとしない。作曲者はJeremy Souleで前作と同じなのだが製作側のリクエストでああいうラインナップになったのかも知れない。

ゲーム全体の技術部分は素晴らしい。PvE部分で遅延を感じる事は稀(対人だと違うのかも知れない)で、パッチも高速に当たる。Guild Warsの初期にあった随時更新のような驚くべき部分は無いが大人数が暴れていても問題が起こらず近接武器ですら範囲攻撃判定を持ち、矢や弾丸は命中判定を持つシステムを構築したのは素晴らしいと思う。

長く遊ぶかは人それぞれだと思うが、買って損の無いタイトルではあるのだろう。私には合わなかったが、買って損をしたとは思わない。