2013年1月31日木曜日

エロゲー文化研究概論

というタイトルの本が発売された。発行は総合科学出版、堅そうな感じの名前だな、とか思って本を開いて「大好評発売中」という名目で4冊程紹介されている書籍を見て固まった。ちなみに製本はよく出来ており、紙の質も高い。大昔のパソコン関係の書籍で使われている紙は雑誌よりちょっとマシぐらいの代物だったので高級感がある。

5年単位で区切る形で2012年までのエロゲーとその周辺の時代について解説が行われている力作だ。255ページ全て使っても全ての作品について書ける訳ではないため、読んだ人にすると「あれが載ってない」とか「これが載ってない」みたいな事もあるのだろう。(私の場合「ようこそシネマハウスへ」がほとんど触れられていない、あとは「レッスルエンジェルス3」とか)調べ物をした人なら大体経験していると思うが、ちょっと前まで簡単に調べられた事がいつの間にか、どこにも情報が無い。みたいな事は現在増えている(多分、これからも増え続けてゆくのだろう)なので今、この段階で調査した結果を紙媒体で出版する事には意義があると思う。2000年代から一気に遊んだ事のある作品が無くなったのを見て自分が「ああ、ここで脱落したんだな」とわかる所が興味深かった。この頃からシナリオが加速的に肥大して全然ついていけなくなった。率直に言うと読むのが苦痛になった。とは言え、考える事は多くなった。「自分はAdvに何を求めているのだろう?」「どこに苦痛を感じているのか?」とか色々考えたと思う。だからそこから学んだ事も多かった様に感じている。

…脱線したので戻る。同級生の画面写真がWindows版だとか(何か理由があるのかもしれんけど)気になる所もあるが、画像関係の許諾って恐ろしく面倒で(昔は問い合わせても返事一つ来ない事が多かったとか聞く)その中でこれだけ揃えたのはかなりの苦労があったのかも知れない。Emmyが工画堂スタジオ製作というのは知らなかった。実際遊んだ事は無いのだが、私が読んだ限りの記事で全てEmmyと会話の問題を指摘していたのを思い出す。何にしてもこの本は力作だ。これだけ調べて文章起こすのは相当大変だったと思う。現在進行形の方もいるだろうし、私のように脱落した奴もいるのだろうが、それでも読めば思い出す事も多いと思う。

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