下手くそから意見を述べるなら「難しすぎませんかこのゲーム」。
とはいえ、その難しさがプレイヤー達を魅了してやまないのだろう。デッキビルダーというジャンル(開発者曰く、ドミニオンというカードゲームから影響を受けたのだそうだ)をコンピュータゲーム界に持ち込み、~Typeだの~Likeだのの一端になった訳だから影響力というのは凄いのだろう。
FTL辺りからジャンルが始まったRNGゲームの中では運と実力は半々ぐらいの印象を受ける。ただ、運を生かすためにはほぼ100%以上の実力が必要でどちらが欠けてもどんどん厳しくなる。私の場合、1ステージ目辺りはなんとかなっても、2ステージ目辺りから「これは駄目だな」って展開になりがちだ。ただ、ルールは恐ろしく整理されており、トレーディングカードゲームとかである「一体何を言っているのかさっぱりわからない」って事はまずない。チュートリアルとかもほとんど無いが(ごくわずかだけある)ルール的には敵にダメージを与える。敵からのダメージをブロックする。の二つを如何に効率的に行うのか、というゲームになるのだと思う。なのでカードゲームのデザインとかを研究している人には素晴らしい教材なのでは無いだろうか。(ドミニオンというゲームも恐ろしく有名らしい。私でもタイトルだけは知ってた)
メインであるカードコンテンツ以外に、ほぼ常時効果を発揮するレリック(パッシブアイテムの様な物)と非常に限定された効果を発揮するポーション、各種効果を発揮するバフ、デバフ、山札、手札、捨て札、廃棄札…それらが複雑に絡みついた濃厚なカードゲーム体験、というのがSlay the Spireを有名足らしめている…のだと思うが私には正直濃厚過ぎて「難易度簡単とかないの?」「スターターデッキ強化出来たりしないの?」みたいな弱者の意見しか出てこない。ただ、コンピュータゲームであるお陰でルール解釈で揉める事も無いし、無限に金を吸い取る追加要素も無いってのが凄いと思う。普通の会社なら多分追加要素DLCを出しただろうから。
まぁもし気に入ったのなら前後作合わせて買っても¥5,000円程度というちょっとしたAAゲーム1本分ぐらいの値段でAAAクラスの時間を遊べる、2は友人達がいるならマルチプレイヤーで遊べる(見る限り、シングルとマルチは全く違うゲームだ。凄いデザインですな)。PC版では(ゲーム機版は知らない。オンラインは無料では無いんじゃないかな、多分)無料で出来るので、同好の仲間がいるなら遊び応えがあるんじゃないだろうか。
運要素への批判(Steamのフォーラムだとこういうゲームでは大体RNG批判がある)はどのゲームでも避けられないと思うのだが、半々ぐらいがベストなんじゃないだろうか?生き残っているテーブルゲーム…例えば麻雀とかだと運の要素は無視出来ないと思う。完全情報ゲームが遊びたいのであれば、チェスなり将棋なりを遊べば良いのであって、運の要素が10%とかあってもデザイン的には無意味だ。AHのGunslingerのデザイナーズノートで今でも良く覚えている「落ちた銃の暴発は全て外れる事にした」の下りは非常に勉強になった。
思いついた「良いアイデア」というのは非常に危険で、捨てにくい。ただ、往々にして「良いアイデア」はデザインに悪影響を及ぼしやすい。私がこのゲームを遊んだ感想は相当「良いアイデア」を捨てたんだろうな、だった。多分複雑にしようとすれば出来ただろうし、「もっと奥深いカード駆け引き」とかも容易に出来たのだろう。その辺をばっさりカットして最低限のチュートリアルでゲームが遊べる、というデザインは確かに凄いのだろう。人気があるのも頷ける。…でもやっぱり「難しすぎませんかこのゲーム」というのは変わらない(苦笑)
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