2018年11月3日土曜日

Red Dead Redemption II 10時間ぐらい経過

徐々に操作も慣れてきて面白くなってきた。戦闘は未だに慣れず、というか前作に比べるとチュートリアル終了後の序盤は戦闘そのものが少ない気がする。



メディアの絶賛とは裏腹にMetacriticsのユーザーレビューを見ると頭のおかしいレビューを除いても(気にくわないから0とかとりあえず10みたいの)操作系が酷い、GTA色が強すぎ、新しいゲームプレイが無い。という意見が見られる。

操作系が酷いというのはまぁ納得できる範囲で、細かい操作が必要な時でも細かい操作が出来ない事が多い。「こたつの上のミカン問題」(私が操作に問題がある時に使用する例え)が結構大きい。アーサーの寝床付近の操作は特に酷く、キャンプならともかく、戦闘中とかにこれだとかなり問題なのは間違い無いだろう。リアルになった分、出来る事と出来そうな事のギャップが大きくなってしまった。もっと抽象度が高ければ大して問題にならないのだろうが、写実的になった分、違和感も大きくなってしまったのだろう。

また、前作よりもリアルさが大きく増した事でリアリティを感じるより煩雑さや、思った通りに動かない事への苛立ちが大きいのでは無いだろうか。 馬から降りた時に一々、鞍から銃とか一式取るよりは、ロードアウトを事前に選択しており、降りた時はデフォルトでカービンとショットガンを持っているとかにした方が良かったのでは無いだろうか。「ショットガンが必要だな」と思ったらその時は鞍で入れ替えるといった感じで。

食事、体重等はRockstar Gamesの流儀からはあり得ない話であるが、難易度とかでアリ、ナシを選べる方が良かった。太るほど食事をするのはよほどの意図をもって選ばない限り起こらない、ゲームの中で泥酔しようが、美食をしようがメリットが無ければプレイヤーには関係無い訳で細かい要素は余計な物としか映らない。中途半端な要素でもあるので1日1食キャンプでシチューを食べても特に問題は起こらず(但しこれを続けると痩せる。今は余裕がある時は別にも食べるようにしている)Buffとかも無いので「美味い物を食べる」的なモチベーションも持てない。私はこれならスニッカーズでも構わんな…ぐらいしか感じないので制限にしか感じていないのだろう。ゲームとして成り立たせるなら、何か食事をするメリットが必要だったのでは無いだろうか。

GTA色が強いというのは確かに感じる。特にミッションのスクリプト具合はGTA色がとても強く前作の結果さえ伴えば自由みたいなミッションに比べるとやらされている感じが強い。こう言っては何だが、スクリプト色が強いミッションで画面内で劇的な事が起こったとしてプレイヤーが「劇的な事が今起こった!」と感じる可能性ってそんなに高いのか?と思う。大体の場合は作劇的な予定調和が強く感じられる。びっくり箱で驚く事はあるのだろうが、「これから箱が開いてバネ仕掛けで人形が飛び出しますよ!」と説明を受けたら驚く可能性は低くなるだろう。つまりカットシーン内で劇的な事が起こったところで、それはプレイヤーとは関係無い話なのだから、そこに膨大な作業量をぶち込まれても得られる物は少ないのでは?と思う。

とはいえ、Rockstarの一般的なプレイヤー(例えばスポーツゲームとか超人気のゲームは遊ぶが他はそうでも無い、みたいな)にはああいう要素は受けるのだろうか?私はRockstar Gamesのゲームで多用される移動中のお喋りとか歌とか、正直面白くも無いしイライラする。要点の無い話、というのはリアルなんだろう。だがもう始まった瞬間から解り切った要点の無い話、歌とかは蛇足としか感じない。その蛇足の為に長時間移動に拘束されているのだと思うと、不毛さを感じる。

新しいゲームプレイが無い。うーん、そのなんだ。じゃあこのゲームで新しいゲームプレイって何?という気がする。まぁミッションが硬直しているのは確かにそうだ。改良すべき、というかここまでスクリプト化する必要は無いだろうとは思う。だが、他は? 

馬に羽根を付けて空を飛べるべき?
銃身を曲げて、曲射が出来るべき?
水面に向けて感電弾を撃てるべき? 

このゲームはゲームプレイを面白くする方向に舵を切っていない(まぁそれ自体は大きな問題だとは思うが)のであれば、新しい「独創的な」ゲームプレイは蛇足でしか無いだろう。重力で弾が落ちたり風でずれたりされたらプレイ不可能になってしまう。(リアルではあるが考えてみて欲しい。敵はそんなの影響受けないのだ)つまりゲームに必要な要素は十分以上に(無駄に)入っているのだから、むしろ入れるより削るべきだと思う。狩りはまだしも釣り?そこまで釣りが重要なのか?銃のカスタマイズもそこまで面白い要素では無いし(それとも章が進んだら改造項目とか増えるのだろうか?)それぞれが手間暇掛けて作られているのはわかるが、それぞれが全然噛み合って居ないのが問題なのではないだろうか。 

私個人としては期待外れだった部分として銃撃戦のリアリティが低いのが気になった。前作では感じなかったが、リアルさを増した今作だからこそ、もう少しマシにするべきだったのでは無いだろうか。いや、別にダメージがどう、とかは私にとってどうでもいい。それではなく、西部で銃を撃ちあっている感じは今回のゲームでは感じない。これが西部を模したアクティビティですよ、でも通じるような小奇麗さとリアリティの無さだ。当時の火薬は現代と比べ質もそれほど高くなかったので結構な白煙が出る。恐らく銃撃戦とか考証にはアドバイザーは間違い無くいるはずなので、ゲーム性を取ったのか、処理が重くなるから避けたのかどちらかなのだろう。ただ、せっかくここまで力を入れたのに、当時の銃を撃った印象を受けないゲームというのは勿体無いね、と思うよ。

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