Mato Fragmentsのデモが公開された。Steam Next Fest(10月14日午前3時から開始)で公開される!とパブリッシャーは言っていたが既に公開されていた。というか結構先んじて公開されているデモが結構あるようだ。Next Festのデモ本数って数百本あるからフライングする価値はあるのだろう。
Warhammer 40,000: Dawn of War - Definitive Edition - Announcement Trailer
2004年に発売されたWarhammer 40,000: Dawn of Warとその後発売されたWinter Assault、Dark Crusade、Soulstorm(これだけRelicではなく、Iron Lore Entertainment社製)を合わせて1作に纏めた決定版。という触れ込み。実際の所、Dawn of Warがメインであり、Winter Assaultはともかく、Dark CrusadeとSoulstormはどちらも水増し感が強く「まぁ…あったらやるかな(やらない)…」って感じのゲームだ。
とはいえ、Dawn of Warは現在に至るまでRTSの傑作(Company of Heroesも傑作ではあるが、アップデートで今はそうでも無い)であり、当時を知るプレイヤーには買う価値があるだろう。元のDanw of War所有者は30%offで買えたが、新規プレイヤーに2004年の作品をUI以外ほとんどそのまま(若干グラフィックに修正が入った程度)なので古臭いというのは間違いない。2004年のオリジナル版も現在遊べる訳で(実際、発売の数ヶ月前に私はDawn of Warを遊んでいた)Definitive Editionがどれだけ新鮮か、と言われると新鮮さはゼロだ。
現行PCで表示可能なUI等(オリジナル版だと高解像度では文字が読めない程小さい)で遊べる
まだRelicがRelicだった頃の作品を遊べる
あのオープニングが高解像度で見れる(他のOP入っていないが…まぁ要らないしな)
これぐらいしかない。これに価値を見出せるなら買って損は無いだろう。グラフィックは今見ると古臭い、と先に書いたがシステムに関して言えば現在でも最先端だ。だからこそこれだけ長い間RTS界においてDawn of Warの名声が衰えない(そしてシリーズは回を重ねる毎に洒落にならない作品になってゆく。発売前に破滅したⅢとか。)理由なのだろう。じゃあ何がそんな凄いのかと言えば、RelicがRTS界に登場するまでRTSの攻撃は完全な代物だった。RTSの著名な作品と言えばAge of Empire 2となになるのだろうが、撃った矢は100%命中する(飛んでいる間に相手が死んでなければ)。10人で撃った矢が集団の一人に命中する。これがRTS界での常識だった。そして命中した矢の威力は100%同じものだった。
Dawn of WarではHeavy Bolter(大口径のガトリング式重機関銃を想像して欲しい)を撃った場合、プレイヤーが実際に目にするのは曳光弾である(つまり実際は曳光弾以上の射程がある。)。最大射程と有効射程が設定されており、集弾率等の事細かい情報が設定されている。後に発表されるCompany of Heroesの様に柔軟な移動システム等は備えていないものの、WH40Kの設定に忠実な派手に(そして出鱈目に)撃ちまくるが全然当たらないOrkの射撃等が鮮やかに表現されている。また、HP以外に装甲の種類が設定され、歩兵の射撃では戦車等には歯が立たなく、数が少ない高コストの単体ユニットが輝く。素晴らしいのは非常に「それっぽい」という事だ。歩兵の集団に向けて機銃弾が注がれ続けると死者が出る前に士気が崩壊する。士気が崩壊した部隊はまともに攻撃出来なくなるので、士気を改善する軍曹や指揮官等が重要になる。もちろん防御地形に居る事も重要だ。この辺のリアリティはRelicがRTS界に持ち込み、そして当時のRelicが崩壊するにつれ無くなっていった。だからこそこの頃のRelicを忘れられないユーザ達がHomeworldやDawn of Warのコミュニティに存在する訳なのだろう。
とはいえ、キャンペーン型のRTSはこの時点で死に体であり、RTSというよりは対戦が主流になっていた。なので私はMOBAがRTSから対戦という主流を持って行ってくれた事は本当に感謝している。新作のDawn of War4はキャンペーンに力を入れる、とは言ってたらしいが、それⅢの時にも言ってたよな。…とか思ってたら4はパブリッシャーがDeep Silverか…そりゃもう駄目だな(笑)
Definitive Editionでも4作品中、キャンペーンを備えているのは半分だけで、残り2作はスカーミッシュをひたすら遊ぶという代物になった。キャンペーン型のRTSが復興する事はもうないだろう。色々それを自称したRTSが出たものの、どれもこれもRelic全盛期に全く及ばない(RelicもSEGAのお陰で完全に抜け殻だ。Company of Heroesも度重なるアップデートで滅茶苦茶になる前は素晴らしかったのだが、現在はLegacy版でもその滅茶苦茶になったバージョンしか遊べない)だからそこに価値がある訳だが、殆どのプレイヤーは対戦に興味はあっても、キャンペーン型RTSに今更興味無いだろう。
この辺りで「自分」達の設定は完全に崩壊し、自分と全然違う「自分」の話になる。調べてはいないが多分メインルートは2つなんだろう。じゃあ他の「自分」に全然意味がないんじゃないのか?The AltersなのにこれじゃMe VS Alterじゃない。先を見たい部分が消滅したので…探索?…んー探索もマップのデザインがすげぇ劣化してひたすら走るみたいな作りになったんだよね。
ゲームを始め先に進めば進むほどゲームはボロボロになっていく。序盤の終わりには自分と「自分」達との交流に意味が無いのはわかるだろう。建設のフィーチャーも同様だ。11 bit studiosとしては急いで発売させたのかも知れないが、メインであるシステムとしてのAltersの出来はお粗末以外の言葉が無い。少なくともシステム的に目指した物は何一つ機能しておらず、ただ無意味な残骸が残っているだけだ。フリープレイモードみたいので生きるのか?わからん。最悪なゲームとは言わんが失敗作だ。
ラブプラス+の時にも思ったが、こういうヤケクソなデータの塊を生み出すゲーム会社ってなんだかんだ言って日本ではKONAMIしか無いんじゃないだろうか?海外のスタジオとか考えてもこんなヤケクソなの思いつかない。BllizardのWorld of Warcraftぐらい?でもあれMMOだしなぁ。後はBandaiのスーパーロボット大戦OGsぐらいか?