2024年4月20日土曜日

逆コーラップス:パン屋作戦

1%の苦労と99%の徒労。

 
 【Rabbit J】tacenda feat.夏铜子 「逆コーラップス:パン屋作戦 / Reverse Collapse: Code Name Bakery」Official

 Rabbit Jによるタイトル曲のロングヴァージョン。ゲームではショートヴァージョンが使われている。ちなみにRabbit Jが書いているのはこの曲のみ。本編は別な方。

Gameplay preview - Reverse Collapse: Code Name Bakery


※現在はパッチ当たって結構変わったらしい。以下の愚痴は当てはまらない可能性がある。


タイトルは逆コーラップス:パン屋作戦。逆コーラップスって何?(どうもこれでリコーラップスと呼ぶらしい。)と疑問だったが原題を読むと解り易い。

逆向坍塌:面包房行动。坍塌とは崩れ落ちるとかそういう意味らしく、逆向崩壊とかって事らしい。英語版のタイトルReverse Collapse: Code Name Bakeryの方が解り易いね。コーラップスからCollapseを思い起こす人は少ない様に思える。逆行崩壊とかの方が良かったんじゃないのか。


以下ネタバレあり。プレイする気があるなら読まない事を推奨。


一応ジャンル的にはSRPG。ただ実際の所Steamのレビューでも言われている通り詰将棋に近い。問題は詰将棋なら最善手を打てば解ける所、このゲームはその判定がCRT(戦闘結果表)になってるようなもので、クイックセーブを駆使しろ!みたいな作りになっている。ミッションクリアランクみたいのがS、A、BみたいにありSが一番良いのだろうが序盤はともかく序盤の終わりぐらいには「無理っす」って感じの流れになる。中盤辺りからミッションによってはクリアするだけでも大変だ。言い忘れてたが私はこういうの下手糞なのでEasyで遊んでいる(確か敵に与えるダメージが+50%ぐらい)、それでも辛いの一言。ボス戦闘とかの受けるダメージは即死クラス。


ストーリーはほぼ全スキップしてるので…というか、そもそもゲームが糞難しいので興味を持てない。まぁ特に意外な事は起こらないのでこういうストーリーが好きな人向けなんだろう。だからトレイラーとかで気に入ったのならそれは裏切らないんじゃないだろうか。多分。私の場合はタイトルの曲を書いているのがRabbitJだからって事だけだったので元からストーリーには大して興味を持っていない。とはいえ金も時間も相当掛かっているのかヴィジュアルノベルシーンはフルボイス(戦闘前の僅かな会話とNPCぐらいしか無音声のシーンが無い。主要登場人物は大体喋る)で声を担当している人も相当金掛かってるんじゃないのかと思う。なのでどこの研修生ですか、みたいな昔のゲームみたいな事は起こらない。\2,300円ぐらいなのに。


例の帝国でヘイトを買ったらしく(詳しくは知らない。別に知ろうとも思わない)レビュー爆撃を食らいMixedまで落ちているがそれでもMixedで済んでいるのだからそれなりに評価は高いのだろう。購入を迷っているならレビューを読んで行けそうだと思ったら行って問題ないんじゃないですかね。


音楽は曲数もべらぼうに多く豪華。ただもう一回聞きたいなって曲は正直無い。あと一部楽曲が若い頃のAlexander Brandonっぽいというか…Deus Exみたいな感じで少し驚いた。とりあえずゲームを盛り上げる様な楽曲は私の知る限り無かった。なんというか暗いADVで鳴ってる様な曲がひたすら続く。作り手が作りたかった作品には成っていると思うので曲的にはこれで正解なんだろう。私の好みとしてはもう少し盛り上げてくれてもいいんじゃないかと思う。


ステージ構成。あー。んー。ふざけんなよ糞が。このゲームSRPGなのでレベルは上がるのだが経験値はミッションクリアで入る(途中からだるい訓練ミッションみたいのが解放されるのでレベル上限までは上げられる)のだが敵を殺しても一切入らない。アイテムを所持している敵はアイコンが付いているので解り易い。これは評価点だと思う。で、敵の数、これがべらぼうに多い。こちら基本二人なのに40人ぐらい出てくる。まだ中盤ぐらいまでは「ミッション」形式なんだが「敵を全滅させろ」が徐々に増えてくる。そりゃあこちらが一騎当千みたいキャラクターならそれでもいいんだろうが、一人はかなり強いものの、もう一人はそうでも無い。射程も短く限られたギミックアイテムがメインみたいなキャラクターでタフですらない。レベルを上げたら変化するかって?いやぁフルメンバーになっても正直コイツが一番弱いんじゃないのか。


レベルが上がると書いたがレベルが上がりました、楽になりました…って事は正直無い。10個ぐらい上がったら違うのかも知れないが敵の数と能力の上昇に見合わない。数値設計は特に後半に行くほど雑で通常の狙撃銃とは別に対装甲用徹甲弾頭ライフルが手に入る。じゃあこれで装甲目標に有効なんだ、と思うよな?どういう計算しているか知らないけど通常の狙撃銃の方がダメージが出る。じゃあ徹甲弾ライフル役に立たないの?と思うかも知れないが射程が長い。まぁその選択が間違いだとは言わないが徹甲弾とは一体?じゃあ装甲目標はどうするのと言うとM72みたいのがあるのでそれを使う。理由は不明だが通常の攻撃と違ってM72外れない。M72で装甲を削って後は普通に延々銃で撃つ。いやぁM72で撃破出来ろよ…。


中ボス戦はM72が必要な様にギミックで開始する必要がある。じゃあギミックでどうにかなるの?と言われるとある訳ないじゃないですかーそんなの。という訳で後は普通に延々銃で撃つ。まぁこの最中も中ボスは即死クラスの攻撃をしてくるのでクイックセーブと神の加護とプレイヤーの辛抱が必要だ。先に言った様にクリアしても達成感よりも徒労感の方が強い。中ボス戦は特筆すべき雑さ。


幾つかステルスミッションがあるが(見つかったらGame Overのもある)何が凄いって敵の隣に行ったら発見されます。なるほど。LoSの通っていない敵が見えるのは隣接した時です。…なにそれ?幾つかギミックアイテムで偵察が出来る。ギミックアイテムは数が限られてる。つまり作り手の推奨はこうなる。一度失敗して覚える。あるいはクイックセーブしてギミックアイテムを使用しクイックロードする。…んー馬鹿か?これをステルスミッションって言うのは無理があるだろう。バラエティのやらせみたいなもんだぞこれ。幾つかのステルスミッションはもう速攻でステルスを諦めて殺した方が早いし楽だ。ステルスを保った方が敵の数は少なく済む(相当後半になってやっとステルス状態で攻撃が可能になる。まぁ手遅れだが)。サイレンサー付き拳銃を持ったキャラクターもいるがそもそも拳銃では一撃で死なずステルスも剥がれるので意味は無い。まぁこのゲーム全体的にフィーチャーに意味が無い物が多い(出来るのは確かだがやっても別に意味は無い)。APを消費して一時的に見える範囲が増えるとかあっても良かったんじゃないのか。単に立ってるだけの相手の足元まで匍匐前進してるってそりゃあコメディだろ。


普通に遊べたら結構面白かったんじゃないの?と思う所が非常に多い。まぁこのクイックセーブ駆使が製作者の考えるゲームなんだろう。私がだらだら遊んでたのも「レベルが上がったら楽になるのか?」とか「新しいスキルで楽になるのか?」というありもしない望みだった。当然だが全て裏切られた(笑)遊んでいて思ったのはSRPGはステージ構成が大切なんだなって事だ。思い起こせばアレもコレもステージ構成は酷かった。良かったのはシャイニングフォース1ぐらいしか思い出せない。元は同人のゲームなんだそうで、それとどれぐらい違うのかは不明。グラフィックや音楽は変更したんだろうけどステージ構成はそのままなんじゃないだろうか。

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