2013年11月6日水曜日

艦隊これくしょん

DMM.comとKADOKAWA GAME製作のゲーム。
旧日本海軍の艦船をモチーフに架空の海戦(?)を戦う。

数ヶ月前、友人からメールで「今、艦これやってるよ」と聞く。
「それってスマートフォンとか携帯のゲームなんだよね?」と尋ねると、「いや、ブラウザのゲーム。やってみたら…と言いたいとこだけど今はログインできないかも知れん」

という訳で実際にログインしたのは1ヶ月ぐらい前の話になる。
艦船をメインに扱ったゲームというのはゲームのデザインではかなり稀な世界で私が持っているのは水上スポーツを扱ったのを除けば、Pirates!(GOG)とGreat Naval Battles(Wikipedia)ぐらいしか思い付かない。…ああ、Silent Hunterとかもあったね。


IE 2 PC games review - Great Naval Battles 2 (1994)
YouTubeの物は続編のガダルカナル編。最初に出たのは北大西洋編。

Great Naval Battlesでは昼間の大型艦同士の戦いが昔の絵物語で見たような激しいものではなく、 主砲斉射後、着弾に50秒とか掛かるというのが驚きだった。

見せて頂いた作品ではCarrier At Warとか…後は思い出せないがHobby Japanから出ていた太平洋戦争のゲームとか見せて貰った…記憶が。Silent Serviceとかマニュアルだけ見せて貰ったな。という訳で実際のとこ、陸海空だとゲーム的には陸80%、空18%、海2%ぐらいの比率になるのか。という訳で海戦を扱ったゲームというのは稀な存在ではあるようだ。(ボードのゲームだと海戦のゲームは結構多い記憶がある。思い出すだけでもFlat Top、War At Sea、Midway、Iron Bottom Sound、IJN。逆に空戦が少ないな)

さて、脱線して参りました。という訳で戻って艦隊これくしょん(以下、「艦これ」と略す)実際の戦闘フェイズ処理はともかく、最初の手応え的にはブラックオニキスみたいなRPGだ。特に駆逐艦中心の初期は貧弱な防御力を補う高い回避力(≒運)が必要で軽巡が入り水雷戦隊を組、重巡で耐久力と火力が増大…やがて戦艦、航空母艦等が登場する。という流れになる。プレイヤーは4つの資源(時間とクエストで増える)、石油、弾薬、鉄鋼、ボーキサイトを元に艤装を開発したり船を建造したりする。艤装も建造も資源割合を決めた後は運なので定期的に作って良いのが出るのを祈るという形式だ。

デザインとしては各艦艇の役割が決まっており、必ずしも大型艦艇=強いという設定になっていない所が良く出来ている。また、資源の需要も序盤はほとんど必要としない(駆逐艦や軽巡は運用による資源消費が少ない)状態から重巡、戦艦と運用が始まり弾薬の消費量が増大、空母を戦列に加える事で大量のボーキサイトの消費、大型艦建造による鉄鋼枯渇などマネージメント部分も良く出来ていると思う。羅針盤(ルーレット)による移動はちょっとな…とは思うが、そういうジャンルらしいので諦めるしかなさそうだ。


Hobby Japanは買った事(20数年前)あるが、初めてModel Graphixを買った。Takumi明春(takumi明春の艦船模型至福への道)という方の作例が数十点載っているのだが、もうなんというか異次元の出来。これが1/700というのは信じがたい。私は模型に詳しくないので友人に聞くと「有名人」なのだそうだ。そりゃそうだな。ともかくゲームを知らなくても一見の価値あり。


表紙で買うのに抵抗があるかも知れないが(私はあった)プロデューサーインタビュー6ページが読み応えあり。他、艤装の一覧が載っていて見やすい。40ページが艦これの記事。イラストを書いた方二人のインタビューがそれぞれ1ページ。艦これ以外の記事は頑張って読んではみたが知らない作品ばかりで頭に入って来なかった。
デザイナーズノート系が好きな方は購入する価値あり。

艦船(以外も)に詳しい友人宅(前述の彼とは別人)を訪れた際にModel Graphixを見せた所、「こんなのがあるのか。一次大戦のならやりたいが」との事でゲームには興味を示さなかったものの、無煙炭による差とか間宮の日産おはぎ生産数とか色々な話を聞いた。艦これをやらなかったら日本の船には興味が湧かなかったと思うので私に取っては幸運な出来事だったのだと思う。

「一番美しい空母は何だと思う?」
「イラストリアスかな」
「ダメダメ、あんな40機も積めないヤツ。一番美しいのはこれだ」


駆逐艦の飯は糞不味いらしい。駆逐艦では艦長も同じ飯を食うのだそうだ。「アメリカは?」と聞くとアメリカも駆逐艦は不味かったそうだ。帆船の時代より小型艦乗りは大変なんですな。

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