2026年2月7日土曜日

TR-49

一風変わったナラティブパズルゲーム。日本語にローカライズされる可能性は限りなく低いので英語でも行ける、というのなら手を出す価値あり。

ツールによる機械翻訳とかだと多分無理だろう。現在プレイ時間は数時間でエンディングは未到達の状態。


※クリアした。下にネタバレで感想を述べてる。


製作は英国を中心とした開発を行っているinkle.incで、ナラティブとパズルという組み合わせの作品を複数製作している会社。

地下に閉じ込められて、第二次大戦中に作られた謎の機械の蔵書DBの再構築をするパズルゲーム。WW2頃に、と言われるがグリーン表示のブラウン管…の割にはマイクロフィッシュみたいな動きをするのでその辺の要素はフレーバーでしか無い。あくまでも文章と音声を聞いてパズルを解くゲームだ。

ゲーム内で使われるコードの形式は一つ。アルファベット2文字と数字二桁の組み合わせ。これがインデックス番号とコマンドを兼ねる。あと、DBを読み取るためには文書タイトルとインデックスの突合を行う必要がある(単にラベルをマウスで動かすだけなので特に難しい操作は無い)。


AA-01というページに、AB-02のリンクが張られている、みたいな単純なのから始まり、作者名(Foo BarだとFBとなる)と関連年数(生年の下二桁とか。1928年だと28)を組み合わせてインデックスを入力する(先ほどの例だとFB-28となる)、それが正しければそのインデックスに移動する。当初はそれぐらいで情報が集まっていくが、徐々に文章を読まないと駄目になってくる(「8年前の著作」とかを頼りにFB-20とか)。また、コマンド入力も兼ねているため、どこでも反応するインデックスと違い、コマンドは当該ページで使用する必要がある。判明したコマンドはノートに記録される。


遊んでいると昔HyperCardというのを使ってゲームを作られていた、みたいな事を思い出した。ただ、私自身は触った事が無いため、どんなものかは知らない。


このゲームならではの要素としてはインデックスと文書タイトルが不明な場合、文字化けやちらつきが発生する。ゲーム内では全て英語で表記されるため、英語の頻出文字とか知らないと先に進むのは辛いと思う。究極的には力業で全て解決する事も不可能では無いとしても、それを前提にシステムが組まれているため、ASCII以外の文章として再現するためには元の文章を理解した上で、文字化けを「作る」必要がある。それは手間に見合わないと思われる。だから独語、仏語辺りはローカライズが可能だったとしても日本語化は多分難しいだろう。


(注意:以下にネタバレあり)









クリアした。大体9時間ぐらい。結構寄り道したので、平均はもっと短いのかも知れない。まず前提条件として

  • 英語の基礎的な知識
  • 斜め読みができるぐらいの英語力
  • 根性

が、必要。特に斜め読みができないと辛いと思う。何故なら大量の文字化けがあるからだ。個人的満足度は6/10ぐらい。面白いのかと問われたら私の答えは「序盤は面白いが、それ以降はそうでもない。終始盛り上がりに欠ける。パズルよりはナラティブに大きくウェイトが置かれているが、じゃあナラティブが良いのか?と言われると別に。」


私が一番気になったのは「第二次大戦中に作られた謎の機械」という部分だ。だって全然そう見えないから。多分デザイナーとディレクターの間に齟齬があったんだろう。マイクロフィッシュとかの方がマシだったと思う。まぁそれだと文字化け出来ないが、データが痛んでいるという表現は可能だろう。ラスタスキャンなのに文字が化けたりする(まぁTTLが不安定で文字が化けるとかっても可能かも知れないが)ので、年代とかは考え直すべきだったのでは。テクノロジーと時代背景と全然合っていないので、なんというか盛り上がらない。「まぁファンタジーなんだろうな」というゲームの落ちが「ファンタジーでした」では、超デカい風呂敷を開ける前に「なんか中の物小さそうだな」で、開けたら5円ガムだった様な気分だ。興味を持てない話が興味の無い着地点だった。というのが今の気分。まぁ序盤のテキスト読みながらガチャガチャと機械を操作するのは楽しかった。値段も安いし、値段値は楽しめると思う。ただ、他のゲームを探すという選択肢もありだと思う。

2025年ベスト&ワースト

ベスト&ワーストは私が単にその年遊んだゲームから選ぶ代物で発売年等は一切考慮しない。 

2025年ベストゲーム

受賞作品無し


しばらく考えたが2025年のベストゲームは思いつかなかった。Kingdom Come: Deliveranceが近いのかも知れないが、Bethesdaの昔のゲーム(OblivionからFalloutNVぐらいまでの時期)みたいにクラッシュしてもすぐに再開する事も無いのでそこまでハマってはいないのだろう。面白い事は面白いのだが、それに匹敵するぐらい勘弁して欲しい要素も多い(個人的には戦闘が全く合わない。ドリフのコントみたいだ)。

遊んでいた時間であればEuropa Universalis Vなのだが、アレをベストゲームに選ぶのは難しい。

数十年ベストゲームを選んできて全く思いつかないのは初めてだ。思うにPCのスペックが上がってからデザインの価値は急降下しているのだろう。つまり制約が結果的にデザインを生んでいたと言える。逆に言えば制約が無ければデザインは生まれない。現在のAAAのゲームのほとんどが私にとってピンと来ないのは多分そこなのだろうと思う。ゲーム規模が下がれば下がる程(リソースが少ないので結果的に)デザインの価値が上がる。故にインディーズにはスマッシュヒットが出て(そして続かず)、Aクラスのゲームが光を放つのかも知れない。まぁそう考えると未来は割と明るいのか(笑)

これだけ本数が出ていて、好みが強烈に狭い私ですら年に数十本のゲームを(選んで)買っている訳で、現在の状況は私が文句を言える筋合いでは無いのは確かだ。在りもしないものを夢想して夢を見ていると言われれば確かにそうなのだが、私が遊んでいないゲームにも素晴らしい物があるのかも知れないし(そして無いのかもしれない)、素晴らしデザインのゲームが出る可能性は絶対ゼロにならない。ただ、その贅沢を味わえない理由は買う前には既に殆どの仕様は知る事が出来、プレイ動画を30秒も見れば相当の内容を把握出来るという時代の変化なのだろう。


2025年ベストRPG 

Kingdom Come: Deliverance(PC) 


数年前に購入していたものの、序盤で所謂永久ローディングに見舞われ先に進む事が出来なかった。RPG遊びたい病が発症して最初からプレイした、理由は不明だが永久ローディングは発生しなかった(過去の発生したセーブデータはやはり永久ローディングが再現した。謎だ)Elder Scroll似、システムがOblivionで、スクリプトがMorrowindみたいな前近代的なゲームなものの、結構昔のゲームであるが画像はとても美しく(特に遠景が美しい。そして実際に行ける)楽しい事は楽しい。レビューで言われる「人を選ぶ」というのは確かにそうで、あの糞面倒な操作だったRDR2ですら「あれでもユーザーフレンドリーだったんだな」という感想を持つぐらい物はあっと言う間に破損し、食べ物は腐り、矢は当たらない。現在のバージョンでもバグは多いが、合うのなら元が取れないって事は無いゲームだと思う。


2025年ベストグランドストラテジー

Europa Universalis V(PC) 


インターネット完備の近世という謎時空で埋め込み歴史イベントと膨大な数字が飛び交う「グランドストラテジー」というジャンルのゲーム。一日単位だったデザインが24時間単位になったお陰でプレイ時間も向こうが透けて見えるぐらい引き延ばされている。約600年完走するか、クラッシュ連発で諦めるか、プレイしている国に飽きるか、というゲームでこう書くとローグなんとか、に近いのか?とか思ってしまう。Paradoxのゲームでただ画面を見ているだけってのは久々なのでそこは良かった。Victoria3程では無いが、相当クリックゲームなのだが中毒性が高いのは確かだろう。


2025年ベストADV

Mato Fragments Demo(PC) 


Demo版かよ。と思われるかも知れないが、これ私が数年間ずっと待っていたゲームで、一度は完全に消えた代物が復活してDemo版を遊べている訳だ。実際発売されるのは恐らく早くても2026年Q2ぐらいだと思われるが待ち遠しい。Demo版は一応エンドがある作りになっている。寄居隅怪奇事件簿を遊んでいるのを前提としているのと、パブリッシャーサイトでは日本語表記が無いので発売時には日本語対応が無い可能性がある。まぁ出てから考えれば良い話でとりあえず完成して欲しい。


2025年ベストスポーツゲーム

eBASEBALLパワフルプロ野球2024-2025(Switch) 


2022に引き続き、マイライフを遊んでいた(下から二番目ぐらいの難易度で)。2022に比べると無茶な成績は出せなくなった気がするが二刀流で打者三冠王にして投手四冠王+沢村賞みたいなヤケクソな成績には出来る。二刀流だと正直プレイ時間が辛いので現在は野手を選ぶ事が多い。2022に比べるとホームランは打ち辛くなっているとは言え、年間99本は普通に越えれる。難しくすれば現実的成績(現実世界の野球はピッチャーのレベルが高くなり、3割ですら難しいらしい)になるのだろうが、これぐらいの難易度の方が私には合ってる。


2025年ベストギャンブルゲーム

Clover Pit(PC)


スロットマシンと幾つかの装置のある閉鎖空間で生き延びる(?)ゲーム。ゲームパラメータとしての運が非常に重要で、持ち物制限内で最高効率を狙わなければ確実に死ぬ。軌道に乗ったという気分を一瞬でぶち壊す強烈な難易度上昇カーブ。カードゲーム的才能があれば(私には一切無い)極限まで行けるらしい。私に待っているのは金網の下の奈落だ。

Vampire Survivorsの製作者はオンラインカジノの仕事を経験した事があるとどこかで読んだが、Clover Pitもそうなのかも、と思わせる中毒性の高さがある。幸い、ゲーム代/1,200円以上を請求される事は無いので破産する事は無い。ニュースで野球選手のオンラインカジノの話が出ると「そりゃああの中毒性に耐えるのは難しいかもな…」と思わせてくれる。


2025年ベストコントローラー

GameSir社

何台かあるXbox Oneの純正コントローラーが劣化してきて買った。中国の会社で安いのからちょっと高いのまで色々ある。概ね、コントローラーというのは高いものの方が良くできている(逆に任天堂の様に総じてゴミというコントローラーは稀だ)が、この会社のコントローラーは高級モデルはボタンがスイッチ式で、安いモデルは(多分)メンブレン式で扱いやすさは安いモデルの方という悩ましさ。レバーは安いモデルでも精度は非常に高く、そして軽い(高いモデルは更に精度を高くする為か、ちょっと重い)。私は通販で幾つか買ったが、展示してあるモデルを触ってから買った方が良さそうだ。私は基本有線コントローラーを使うので(レスポンスを求めているから、ではなく単に充電が面倒だから。あと電池が無い分軽い)有線のラインナップが多いのも嬉しい。


2025年ワーストゲーム

Atomfall(PC)


チンケなFalloutもどき、という以外の形容しがたいプレイ前の想像を遥かに下回る駄作。プレイヤーのやる事の9割ぐらいに意味が無い。景色がそれなりに美しいがそれ以外に褒める所と言えば、続ける気力がまるで湧かないぐらいしょっぱいプレイ体験を味わえるので時間を無駄にせずに済む。


2025年最もガッカリしたゲーム 

The Alters(PC) 


これぞ羊頭狗肉、と言った感じに「これが一番の売りですよ!」ってのが一切機能していない。惑星サバイバルとAlter達との関係に一切関連性は無く、別にAlter達とのヴィジュアルノベルにしても問題無いレベル。因みにTalos Principle要素は知らぬ間に消えてた。


2026年展望

Mato Fragmentsが発売される(予定)。非常に楽しみにしている。いつだろう…Q2…と言いたい所だが、Q4ぐらいになりそうな気もする。Black Myth: Zhong Kuiは2026年には出ないだろう。ゲームの画像を見る限り、私のPCで動くか疑問だが、訳文は見てみたい。


2025年もそうだったが、出たら欲しいという作品の大半は結局発売にならなかった。

VRという技術は残るだろうが、VRゲームはどうやら既に天井らしく、何かブレイクスルー(ゴーグル不要とか)が無い限り先は無さそうだ。個人的には未来を感じるものの、やはり強烈な酔いがネックだ。

GTA6が多分一番の話題作なのだろうが、私が最後にクリアしたのはVice Cityでこの先も変わらない様な気がする。ミッションシステムは多分変わらないだろうから、コンソールの1年後にPC版が出たとして大幅割引になったら見るだけは見る…のか?ゲームとしてはどうでもいいが、技術的な部分は見てみたい。