確かにこれは傑作だ。
※結局40時間ぐらいでクリアになった(後半ダラダラと無目的に潜っていたので普通に遊んだら30時間ぐらいだろうか?)。
※個人的には後半のストーリー物への変化はピンと来なかったが、総合的に見て傑作という感想は変化していない。
休暇中に旧友から呼び出されブルーホールと呼ばれる海に潜り寿司屋を経営するゲーム。
現在15時間ぐらい遊んでいるが(つまりクリアはしていない)十分元は取れたと感じている。コンテンツは結構膨大だ。
MINTROCKETというNexonの子会社の1つが開発したらしい。2018年から別子会社が開発していたゲームが元になっているらしいが、各要素の再構成とアーリーアクセスで調整を行い現在に至る…そうだ。私が買ったのはSteamのセールになってからなので当初どうだったのかは知らないが、現在遊ぶには特に何の問題も無い(設定関係は目を通しておいた方がいい)と思う。
[GSTAR 2018] Dave the Diver Demo Gameplay - GamerBraves
パッと見た限り寿司要素は存在しない。Wikipediaによると、当初はNational Geographic協業の比較的真面目な(?)内容だったらしく潜るシステムはほぼ現在と同じに見える。今の一風変わったゲームになったのはMINTROCKETに移ってからという事らしい。
[G-Star 2018]“ナショジオ”も協力! 美麗な海を心ゆくまで探索できる「Dave The Diver」のプレイレポート
もっとも,モリの先端にはトゲではなく磁石がくっついていて,あくまで機械魚を捕獲するという設定になっているという。ひとりのプレイヤーとしても雰囲気に合っている気がするし,そもそもナショジオから「なるべくなら生物を殺さない,平和なストーリーにしてほしい」という要望を受けたそうだ。
韓国Wiki(日本語で表示される)
色々な経緯やパロディについての記載。ストーリー展開や反響についても書かれているのでクリア後に読むのを推奨。
日に何度か潜る機会があり、酸素がHP替わりで0になる前に魚を捕り、物を拾い、目的を達成し、船に戻る。手に入れた素材で寿司屋で客に振る舞い…ってのはゲームを始めて特に悩む要素は無い。導線はしっかりしており、良く出来ていると思う。ゲームでは日数が経過するが多分サブイベントを除けば日数に制限は無いのでは無いだろうか?あったら辛いな。無い事を願いたい。遊んでいて「うわぁ面倒だな…」と思う要素には大体何らかの解決策がある仕組みで、この辺はテストプレイの成果なのでは無いだろうか。
ブルーホールは潜るたびに変化する。とゲーム中では言われるが魚の構成は少し変化するにせよ、地形は大きなパターンから変わらない様に感じる。まぁ毎回ぐちゃぐちゃなマップに潜るよりもこの方がプレイヤーには良いのだろう。正直アクションと酸素管理は結構私には厳しい。銃の弾数はもっと欲しいというのが本音。簡単なモードがあったらいいが残念ながらそういうのは無い。とはいえ適切な強化をして、適切な武器を持てば大体なんとかなる。幸い金で結構解決出来る。武器には強化パターンが沢山あるものの、正直どの武器が良いのかわからない。ネットガンか、睡眠スナイパーライフルのどっちかを装備しているが、いつも弾数で悩む。ドラムマガジンが欲しい。
水中の描写は簡素ながら美しく、2.5D?なんだろうけどボケる事も無いので目には優しい。奥行で色彩は変化するので手前か奥かの判断は付きやすい。潜っている時は結構無心で魚獲りが出来る。多分ここが一番優れている点なのでは無いだろうか。
やはり問題だよな、と思うのはこのゲームの値段。定価\2,400円。私はSteamの割引で買ったので約\1,600円ぐらいだ。これが例えば\5,000円ぐらいでも成り立つ内容だよね、日本なら。メディアでインディーズだと判断された背景には値段もあると思う。スマートフォン向けのゲームでは別に珍しくないが、PC向けゲームとしては中国クラスの値段だ。(中国ではAクラスで\3,000円クラスが普通らしい。インディーズだと半分ぐらい)Stardew Valleyの時にも思ったが、ヤケクソな量のコンテンツを入れて安価にゲームを出されると大手メーカーは厳しいだろう。ただ、インディーズの会社が3作続けられるのも稀な様に、大手メーカーの蓄積って必要だと私は思うので…まぁ日本の大手メーカーのゲームにその値段値あるの?と言われたら、「…無いね」と言うしか無い。とはいえインディーズの情熱と瞬発力も価値があると思うものの、本数を重ねて辿り着ける所もある気がする。シド・マイヤーだって結構な本数を重ねてPirates!やCivilizationに到達している。巨人の肩の上とは言ってもすぐに巨人の肩の上で更に…って訳でも無いのだろう。
インディーズの場合、1本目で消える所が膨大にあり、1本目が当たっても1本目の続編が当たるか?と言われると微妙で(当たった作品の1.5みたいのが他所のメーカーから一杯出るから)難しい問題ではある。数十年前なら気にすべきライバルは自分の経済圏内だけで良かったのに、今じゃ余程の制限が無い限りSteamやその他のオンライン販売で手に入る。つまり時間を掛けずに売れる内容で多数のコンテンツを…という感じなんだろうか。そうであっても売れるのは氷山の一角ですらなく、もっと狭い話だ。買い手が増えているから昔よりは市場が増えているんだと思うものの、ゴミみたいなゲームでも運よく売れていた時代(80年代から90年代ぐらいかな)が過去の物となりちょっとした不評がトリガーで…ってのが近年多い気がする。最近は普通にゲーム買うのだとしたら微妙な評価の作品なんて手を出さない訳で、しかも普通にゲームを買う範囲ならわざわざおかしなゲームに手を出さなくて良い訳だ。結果、もちろん売れるべくして売れた作品もある一方、二番煎じ三番煎じみたいの多いですね、ってのが私の印象。そんな中でもこのゲームはユニークでとても見るべきところがあった、というのが強引なまとめ。
0 件のコメント:
コメントを投稿